# エスペラント文法16か条をやさしく解説

Source: https://esperantopedia.org/ja/grammar/16-rules/
Language: ja
Updated: 2026-10-29

> ザメンホフが1887年に発表した16か条は、語尾・時制・冠詞・アクセントを定めたエスペラント文法の公式の核です。各条を例文つきで解説し、日本語との違いも紹介します。

16か条は、言語の基準を定めた1905年の書『エスペラントの基礎』（*Fundamento de Esperanto*）の文法部分です。L・L・ザメンホフが最初に発表したのは、1887年7月26日にワルシャワでロシア語版が出た*Unua Libro*（『第一書』）でした。語尾、時制、代名詞、アクセント、いくつかの一般原則をまとめています。

16か条は拘束力がありますが、すべてを網羅してはいません。1905年のブローニュ宣言によって『エスペラントの基礎』は不可侵とされ、誰も変更できません。ただし、新しい単語や公式の決定を加えることはできます。

公式の本文はフランス語、英語、ドイツ語、ロシア語、ポーランド語で存在します。エスペラント語や日本語を含むほかの言語への翻訳もありますが、『エスペラントの基礎』の一部ではなく、公式の地位はありません。

## 規則の前に：アルファベット

文法は、28文字のアルファベットから始まります。1文字が1つの音を表し、ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ, ŭ を含みます。補足が2つあります。*ŭ* は母音のあとだけに使うこと、そして、アクセント記号つきの文字が使えない場合は *ch, gh, hh, jh, sh, u* で代用できることです。詳しくは[エスペラントのアルファベット](https://esperantopedia.org/ja/learn/alphabet/)を参照してください。

## 品詞に関する規則（第1〜8条）

### 第1条：冠詞
冠詞は *la*（「その」にあたる定冠詞）ひとつだけで、性・数・格が変わっても同じです。不定冠詞はないので、*domo* は「（ある）家」の意味になります。規則では、初心者は最初 *la* を省いてもよいとまで書かれています。詳しくは[冠詞 la](https://esperantopedia.org/ja/grammar/article/)を参照してください。

### 第2条：名詞
名詞は *-o* で終わり、複数形は *-j* をつけます。格は2つだけで、基本形と、*-n* をつける対格です。ほかの関係は前置詞で表します。*patro*（父）、*patroj*（父たち）、*patron*（父を）、*de la patro*（父の）、*al la patro*（父に）。

日本語で「の・に・と」などの助詞が担う役割は、エスペラントでは名詞の前に置く前置詞（*de, al, kun* など）が担います。「を」にあたるのは語尾の *-n* です。

### 第3条：形容詞
形容詞は *-a* で終わり、名詞と同じく *-j* と *-n* をつけます。比較には *pli*（より）、*plej*（最も）、*ol*（〜より）を使います。*pli blanka ol neĝo* は「雪より白い」。詳しくは[名詞と形容詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/nouns-adjectives/)を参照してください。

### 第4条：数詞
基本の数詞は *unu, du, tri, kvar, kvin, ses, sep, ok, naŭ, dek, cent, mil*（1〜10、100、1000）です。大きな数は、これらを並べて作ります。*kvincent tridek tri* は533。語尾や接尾辞で、序数（*kvara*「4番目の」）、倍数（*-obl-*）、分数（*-on-*）、組（*-op-*）を作ります。*po* は配分を表し、*po kvin* は「5つずつ」です。日本語の「万」にあたる単語はなく、1万は *dek mil*（10×千）と言います。

### 第5条：代名詞
人称代名詞は *mi, vi, li, ŝi, ĝi, si, ni, ili, oni* です。*-a* をつけると所有を表し、*mia* は「私の」。名詞と同じく *-n* もつきます。*min* は「私を」。詳しくは[代名詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/pronouns/)を参照してください。

### 第6条：動詞
動詞は人称や数で変化しません。6つの語尾がすべてを担います。*-i* は不定詞、*-as* は現在、*-is* は過去、*-os* は未来、*-us* は仮定法（条件法）、*-u* は命令や願望です。6種類の分詞（*-ant-, -int-, -ont-, -at-, -it-, -ot-*）が、能動と受動の意味を表します。

受動態は *esti* に受動分詞をつけ、「〜によって」は *de* で表します。*ŝi estas amata de ĉiuj* は「彼女はみんなに愛されている」。1905年の英語版は *-us* を subjunctive（接続法）と呼んでいますが、今日では仮定法（条件法）と呼びます。詳しくは[動詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/verbs/)を参照してください。

### 第7条：副詞
副詞は *-e* で終わり、形容詞と同じように比較します。*mia frato kantas pli bone ol mi* は「私の兄は私より上手に歌います」。

### 第8条：前置詞
前置詞のあとには基本形（主格）が来ます。*kun la patro* は「父と（いっしょに）」。体系的な例外は第13条で、場所の前置詞のあとに *-n* をつけると方向を表します。

## 一般的な規則（第9〜16条）

### 第9条：読み方
どの語も、書いてあるとおりに読みます。黙字はありません。

### 第10条：アクセント
アクセントは必ず後ろから2番目の音節に置きます。*fa-mi-**li**-o*（ファミリーオ）、*es-pe-**ran**-to*（エスペラーント）。

### 第11条：複合語
複合語は、語をそのままつなげて作り、主要な語を最後に置きます。*vaporŝipo* は「蒸気船」（*vapor-*「蒸気」＋*ŝip-*「船」）。1905年の本文では、学習者のために語の切れ目をアポストロフィで示しています（*patr'o*）が、今は使われません。詳しくは[語形成](https://esperantopedia.org/ja/grammar/word-building/)を参照してください。

### 第12条：否定
1つの節に否定語は1つで足ります。ほかに否定の意味の語があれば、*ne* は省きます。*mi neniam vidis* は「見たことがない」、*mi nenion vidis* は「何も見なかった」。

### 第13条：方向
ある場所へ向かう動きは、語に *-n* をつけて表します。*kie?* は「どこで？」、*kien?* は「どこへ？」。*tie* は「そこで」、*tien* は「そこへ」。*mi iras Parizon* は「私はパリへ行きます」です。今日では *al Parizo* のほうが普通です。詳しくは[対格 -n](https://esperantopedia.org/ja/grammar/accusative/)を参照してください。

### 第14条：前置詞 je
どの前置詞にも決まった意味があります。どれも合わないときは、それ自体に意味を持たない *je* を使います。*ĝoji je tio* は「そのことを喜ぶ」。前置詞なしの対格が *je* の代わりになることもあります（*ĝoji tion*）。

### 第15条：外来語
国際的な語は、エスペラントの綴りに直すだけで取り入れます。借りるのは語根だけで、関連する語はエスペラントの語尾で作ります。*teatro* は「劇場」、*teatra* は「演劇の」。

### 第16条：アポストロフィ
名詞の語末の *-o* と、*la* の *-a* は、省略してアポストロフィにしてもかまいません。*de l' mondo* は「世界の」。今日では、ほとんど詩や歌だけに見られます。

## 日本語話者が特に意識したい条

16か条のうち、日本語にはない考え方が出てくるのは次の条です。

- **第1・2条（冠詞・複数）。** 日本語は冠詞も複数形も普通は表さないので、*la* と *-j* の書き忘れが最も多い間違いです。
- **第2・8・13条（対格と前置詞）。** 日本語は助詞を名詞の「あと」につけますが、エスペラントの前置詞は名詞の「前」に置きます。語順の感覚が逆になります。
- **第6条（動詞）。** 人称で変化しない点は日本語と同じなので、むしろ楽な条です。時制は日本語の「る・た」にあたる *-as, -is* で表します。
- **第10条（アクセント）。** 日本語は音の高低、エスペラントは音の強弱です。後ろから2番目の音節を強く、はっきり発音します。
- **第11条（複合語）。** 後ろの語が主要語になる点は、日本語の複合語と同じです。*vaporŝipo* は「蒸気船」（船の一種）、*fervojo*（*fer-*「鉄」＋*voj-*「道」）は「鉄道」。漢字熟語の感覚で、そのまま使えます。
- **第12条（否定）。** 日本語の「何も見なかった」を *Mi nenion ne vidis* とすると、否定が重なって「何も見なかったわけではない」の意味になってしまいます。否定語は1つだけです。

## 16か条が扱っていないこと

規則は1880年代に、伝統的な書き方で、ヨーロッパの視点から書かれました。PMEG の注釈は、エスペラントの文法は16か条しかないという考えを、よくある誤解だと指摘しています。16か条がほとんど触れていない話題は、次のとおりです。

- 45個の[相関詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/correlatives/)（*kiu, tiu, ĉiu…*）と、接頭辞・接尾辞の意味。これらは『エスペラントの基礎』の辞典や練習問題に出てきます。
- 語順、*ĉu* を使う「はい・いいえ」の疑問文、*ke*（〜ということ）を使う節。
- *li* や *ŝi* ではなく、再帰代名詞 *si* を使う場面。
- 日付や数量を表す対格（*lundon*「月曜日に」、*du horojn*「2時間」）。
- 分詞が表す時間。エスペラント・アカデミーが1967年と1989年の決定で整理しました。
- 接尾辞 *-ig-* と *-iĝ-* が、動詞を他動詞と自動詞に切り替えるしくみ。

## 完全な文法はどこで読める？

- **PMEG**（*Plena Manlibro de Esperanta Gramatiko*）：Bertilo Wennergren による、最も完全な無料の参照文法。1995年からオンラインにあり、エスペラント語で書かれています。15.5版は2024年6月のものです。
- **『エスペラントの基礎』そのもの**：規則のほか、練習問題集（*Ekzercaro*）と辞典（*Universala Vortaro*）に、実際の使い方が出ています。
- **エスペラント・アカデミーの決定**：たとえば分詞についての公式な説明があります。
- **日本語の入門教材**：日本エスペラント協会の「ドリル式エスペラント入門」は、日本語話者向けに文法の基礎をまとめています。

## 例文

- *La libro estas sur la tablo.* – 「本はテーブルの上にあります。」
- *Mi vidas du katojn.* – 「猫が2匹見えます。」
- *La bluaj floroj estas tre belaj.* – 「青い花はとても美しいです。」
- *En la klaso estas dudek tri lernantoj.* – 「クラスには生徒が23人います。」
- *Ŝi skribis al mi longan leteron.* – 「彼女は私に長い手紙を書きました。」
- *Hieraŭ mi laboris, hodiaŭ mi ripozas.* – 「昨日は働き、今日は休んでいます。」
- *Li kuras rapide.* – 「彼は速く走ります。」
- *Ni veturos al la maro per trajno.* – 「私たちは電車で海へ行きます。」
- *Mia avino havas grandan legomĝardenon.* – 「祖母は大きな家庭菜園を持っています。」
- *Hodiaŭ neniu venis.* – 「今日は誰も来ませんでした。」
- *La infanoj kuris en la parkon.* – 「子どもたちは公園の中へ走っていきました。」
- *Mi venos je la tria.* – 「3時に来ます。」

## よくある質問

### エスペラント語の文法は本当に16か条だけですか？
いいえ。16か条は公式の核ですが、語順、相関詞、*si* の使い方など、多くの事柄が含まれていません。PMEG のような完全な文法書は、数百ページにわたります。

### 16か条はだれが、いつ書きましたか？
エスペラントの創案者L・L・ザメンホフです。1887年の*Unua Libro*に初めて載り、1905年に『エスペラントの基礎』の一部となりました。

### 16か条は変更できますか？
できません。1905年のブローニュ宣言以来、『エスペラントの基礎』は変更できません。エスペラント・アカデミーは単語を追加し、決定を出せますが、規則を書き換えることはできません。

### 16か条にエスペラント語の公式版はありますか？
ありません。公式の本文はフランス語、英語、ドイツ語、ロシア語、ポーランド語です。PMEG などにあるエスペラント語訳に、公式の地位はありません。

## 出典

- [Fundamento de Esperanto](https://www.akademio-de-esperanto.org/fundamento/)と[英語版の文法](https://www.akademio-de-esperanto.org/fundamento/gramatiko_angla.html) – エスペラント・アカデミー
- [Gramatiko en la Fundamento, with commentary](https://bertilow.com/pmeg/aldonoj/fundamenta_gramatiko.html) – PMEG
- [Participoj（1967年と1989年の決定）](https://www.akademio-de-esperanto.org/decidoj/participoj.html) – エスペラント・アカデミー
- [Apostrofo: normal use](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/apostrofo/normala_uzo.html) – PMEG
- [Fundamento de Esperanto](https://en.wikipedia.org/wiki/Fundamento_de_Esperanto)、[Unua Libro](https://en.wikipedia.org/wiki/Unua_Libro)、[Plena Manlibro de Esperanta Gramatiko](https://en.wikipedia.org/wiki/Plena_Manlibro_de_Esperanta_Gramatiko) – Wikipedia（英語）
- [エスペラント – Wikipedia（日本語）](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88)
- [ドリル式エスペラント入門](https://kurso.jei.or.jp/) – 日本エスペラント協会
