# エスペラントの対格 -n｜「を」との違いと使い方

Source: https://esperantopedia.org/ja/grammar/accusative/
Language: ja
Updated: 2026-10-28

> エスペラントの対格 -n は目的語のほか、方向・日付・数量も表します。日本語の「を・へ・に」との対応、語順の自由、よくある間違いを例文つきの表で詳しく解説します。

エスペラントの対格（目的格）は、語尾 *-n* です。主な働きは、動詞の働きかけを受ける直接目的語を示すことで、*Mi vidas la katon* は「私は猫を見ます」の意味になります。そのほか、方向（*en la domon*「家の中へ」）、日付（*lundon*「月曜日に」）、数量（*du horojn*「2時間」）も表します。

格は基本形と対格の2つだけで、ほかの関係はすべて前置詞で表します（[第2条](https://esperantopedia.org/ja/grammar/16-rules/)）。日本語の「を」はこの *-n* にだいたい対応しますが、ぴったり同じではありません。違いは後半で詳しく説明します。

PMEG はこう説明しています。エスペラントの文では、前置詞か語尾 *-n* が語の役割を示し、そのどちらもない名詞はたいてい主語です（*esti* のあとでは、主語を説明する語になります）。つまり、前置詞がその役目を果たしていないところでは、*-n* が「これは主語ではない」と告げる印になります。たとえば *La katon vidas la hundo*「犬が猫を見ます」では、*la katon* は文中のどこに置いても主語にはなりえません。

## -n の5つの働き

| 働き | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 直接目的語 | *Mi legas libron.* | 「私は本を読んでいます。」 |
| 方向（どこへ） | *Ŝi iras en la parkon.* | 「彼女は公園の中へ入っていきます。」 |
| 時点（いつ） | *Ni venos lundon.* | 「私たちは月曜日に来ます。」 |
| 数量（どれだけ） | *Ĝi kostas dek eŭrojn.* | 「それは10ユーロします。」 |
| *je* の代わり（まれ） | *Mi ridas lian naivecon.* | 「私は彼の純真さを笑います。」 |

## -n がつく語

物や人を表す語、またはそれを説明する語につきます。*-j* があるときは、その後ろです。

| 語の種類 | 基本形 | -n つき |
|---|---|---|
| 名詞 | *kato*, *katoj* | *katon*, *katojn* |
| 形容詞 | *granda*, *grandaj* | *grandan*, *grandajn* |
| 人称代名詞 | *mi*, *li*, *ili* | *min*, *lin*, *ilin* |
| 所有形容詞 | *mia* | *mian* |
| 相関詞（-u, -a, -o 型） | *kiu*, *tia*, *tio* | *kiun*, *tian*, *tion* |
| 場所を表す語（方向のみ） | *hejme*, *tie*, *kie* | *hejmen*, *tien*, *kien* |

次の語には、*-n* がつきません。動詞、冠詞 *la*、前置詞、接続詞、*du* や *tri* などの数詞、そして *-el, -am, -om, -al, -es* で終わる相関詞（*kiel, kiam, kiom, kial, kies*）です。ですから「猫が2匹いる」は *Mi havas du katojn* で、*dun katojn* とは言いません。

## 1. 直接目的語

目的語は、動詞のあとで「だれを？」「何を？」にあたる語です。*-n* が目印なので、語順を入れ替えても意味は変わりません。*la katon* を先頭に出しても、強調の置きどころが変わるだけです。*-n* を *la hundon* に移すと、だれがだれを噛んだかが変わります。

La hundo mordis la katon. | 犬が猫を噛みました。
La katon mordis la hundo. | 犬が猫を噛みました。

La kato mordis la hundon. | 猫が犬を噛みました。

目的語を説明する語もすべて *-n* がつきます。*Mi aĉetis tiun belan ruĝan aŭton.* は「私はあの美しい赤い車を買いました。」です。[名詞と形容詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/nouns-adjectives/)と[代名詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/pronouns/)も参照してください。

### 日本語の「を」と -n は同じ？

多くの場合は同じですが、日本語の助詞がエスペラントの格と食い違う場合があります。日本語話者が最も間違えやすいところなので、動詞ごとに確認しましょう。

**日本語では「が・に」でも、エスペラントでは目的語（-n）になる例**

| 日本語 | エスペラント | 一言 |
|---|---|---|
| コーヒー**が**好きです | *Mi ŝatas kafon.* | 「好き」の対象は目的語 |
| 水**が**ほしいです | *Mi volas akvon.* | 「ほしい」の対象も同じ |
| あなた**が**わかります | *Mi komprenas vin.* | 「わかる」の対象も同じ |
| 海**が**見えます | *Mi vidas la maron.* | 見える・聞こえる対象も同じ |
| 友達**に**会いました | *Mi renkontis amikon.* | 「〜に会う」も他動詞 |
| 会議**に**出席しました | *Mi ĉeestis la kunvenon.* | 「〜に出席する」も他動詞 |

**日本語では「を」でも、エスペラントでは -n がつかない例**

| 日本語 | エスペラント | 一言 |
|---|---|---|
| 公園**を**散歩します | *Mi promenas en la parko.* | 「を」は通る場所。目的語ではない |
| 空**を**飛びます | *Mi flugas en la ĉielo.* | 同上。前置詞で場所を表す |

日本語の助詞は、動詞がその名詞をどう扱うかを示します。エスペラントは「その動詞の目的語になる語かどうか」だけで *-n* を決めます。迷ったら、動詞が「他動詞」（目的語を取る動詞）かどうかを辞書で確かめましょう。

日本語の話し言葉では「本、読んだ？」のように「を」を省けますが、エスペラントでは *-n* を省けません。*Libro mi legis* とは言えず、*Libron mi legis*（または *Mi legis libron*）です。

### -n をつけられない目的語

不定詞、*ke*（〜ということ）の節、引用には、語尾をつける場所がありません。役割は文脈から明らかです。

- *Mi volas dormi.* – 「私は眠りたいです。」
- *Mi scias, ke vi venos.* – 「あなたが来ることを知っています。」

### あいさつとお礼

日常のあいさつの多くは *-n* で終わります。*Saluton!*（サルートン）は「こんにちは！」、*Dankon!*（ダーンコン）は「ありがとう！」、*Bonan tagon!*（ボーナン ターゴン）は「こんにちは！」、*Bonvenon!*（ボンヴェーノン）は「ようこそ！」です。口に出さない動詞の目的語になっています。*(Mi deziras al vi) bonan tagon* は「（あなたによい一日を願います）」。

日本語の「こんにちは」も、もとは「今日はご機嫌いかがですか」のような文の前半だけが残ったものです。文を短くして挨拶にする点は同じです。詳しくは[あいさつ](https://esperantopedia.org/ja/phrases/greetings/)を参照してください。

## 2. 方向：どこへ

場所を表す前置詞のあとに *-n* をつけると、「どこで」が「どこへ」に変わります。日本語の「で・に（いる）」と「へ・に（向かう）」の区別に近い感覚です。

| 位置（-n なし）「〜で・〜に」 | 移動（-n あり）「〜へ」 |
|---|---|
| *en la domo* – 「家の中で・家の中に」 | *en la domon* – 「家の中へ」 |
| *sur la tablo* – 「机の上で・机の上に」 | *sur la tablon* – 「机の上へ」 |
| *trans la rivero* – 「川の向こう側に」 | *trans la riveron* – 「川を越えて」 |
| *antaŭ la domo* – 「家の前に」 | *antaŭ la domon* – 「家の前へ」 |

違いは大切です。*La kato saltas sur la tablo* は「猫は机の上で跳ねています」（上でぴょんぴょんしている）ですが、*La kato saltas sur la tablon* は「猫は机の上に跳び乗ります」になります。

La kato saltas sur la tablo. | 猫は机の上で跳ねています。
La kato saltas sur la tablon. | 猫は机の上に跳び乗ります。

場所も表せる前置詞（*en, sur, sub, antaŭ, apud, inter, trans* など）だけが、方向の *-n* をとります。*al*（〜へ）、*el*（〜から外へ）、*de*（〜から）、*ĝis*（〜まで）は場所を表すことがないので、あとに *-n* はつきません。「町へ行きます」は *Mi iras al la urbo* で、*al la urbon* ではありません。「へ」を二重に訳さないイメージです。方向の *-n* は、いつもある場所へ向かう移動を表し、そこから離れる移動を表すことはありません（PMEG）。前置詞の一覧は[前置詞](https://esperantopedia.org/ja/grammar/prepositions/)にあります。

場所を表す副詞や相関詞は、前置詞なしで *-n* をつけると方向になります。*hejmen*（家へ）、*supren*（上へ）、*tien*（そこへ）、*Kien vi iras?*（どこへ行くのですか）。地名にも同じことができます（*Mi veturos Parizon*「私はパリへ行きます」、Fundamento の *Ekzercaro* より）が、PMEG によると、このように *-n* だけを使うのは実際にはほぼ都市名や国名で、その場所の中へ入る場合に限られ、今日ではきわめてまれで、ほとんど古風な言い方です。普通は *al Parizo* と言います。

方向は比喩的に、状態の変化にも使えます。*La sorĉisto ŝanĝis la princon en ranon.* は「魔法使いは王子をカエルに変えました。」です（日本語の「〜に変える」にあたります）。

## 3. 時：いつ

前置詞なしで時を表す語に *-n* をつけると、出来事の時点を表します。

- *lundon* – 「月曜日に」
- *la 5-an de Majo* – 「5月5日に」
- *ĉiun tagon* – 「毎日」
- *unu tagon* – 「ある日」

日本語の「毎日」「今日」のように、助詞をつけない時の言い方に似ています。もちろん前置詞でも言えます。*en la sama tago* = *la saman tagon* で「同じ日に」。時刻は *je* を使います。*je la deka* は「10時に」で、*la dekan* は（月の）「10日に」の意味です。

## 4. 数量：どれだけ、どこまで、いくら

*-n* は、期間、距離、値段、重さ、年齢も表します。日本語でも、これらは「8時間寝た」のように助詞をつけずに言います。

- *Mi dormis ok horojn.* – 「私は8時間眠りました。」
- *Ni marŝis dek kilometrojn.* – 「私たちは10キロ歩きました。」
- *La libro kostas dek eŭrojn.* – 「その本は10ユーロです。」
- *Li estas dudek jarojn aĝa.* – 「彼は20歳です。」

期間には *dum*（〜のあいだ）も使えます。*dum ok horoj* は「8時間のあいだ」です。

## 5. je の代わり

第14条は、意味を持たない前置詞 *je* の代わりに *-n* を使うことを認めています。*Mi ridas je lia naiveco* = *Mi ridas lian naivecon*。PMEG によれば、今日ではかなりまれで、話し手ははっきりした前置詞を好みます。

## -n をつけない場合

間違いの多くはここで起きます。次の場合は *-n* を省きます。

1. **「*esti*」「*iĝi*」「*ŝajni*」のあと。** そのあとの語は主語を説明するもので、目的語ではありません。*Mi estas instruisto.* は「私は教師です。」、*Ŝi iĝis kuracisto.* は「彼女は医者になりました。」。日本語の「〜です」「〜になる」の部分にあたり、助詞「を」は出てきません。
2. **主語が動詞のあとに来るとき。** *Hieraŭ okazis grava afero.* は「きのう大事なことが起きました。」。*okazi*（起こる）、*manki*（欠けている）、*resti*（残る）、*aperi*（現れる）では、主語が最後に来ることがよくあります。日本語の「が」でも、主語には *-n* をつけません。
3. **ほとんどの前置詞のあと。** *kun mia amiko* は「友達と」、*pri la libro* は「本について」。場所の前置詞のあとの方向だけが例外です。
4. **目的語の結果や描写。** *Mi farbis la pordon verda.* は「私はドアを緑に塗りました。」。*Mi farbis la verdan pordon.*（私は緑のドアを塗りました）と比べてください。日本語の「緑に」と「緑の」の違いです。
5. **間接目的語。** *al* を使います。*Mi donis libron al ŝi.* は「私は彼女に本をあげました。」。日本語の「に」は、ここでは *-n* ではなく *al* にあたります。

## よくある間違い

| 間違い | 正しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| *Mi vidas la kato.* | *Mi vidas la katon.* | 目的語には *-n* が必要。 |
| *Mi vidas bela katon.* | *Mi vidas belan katon.* | 形容詞も *-n* を写す。 |
| *Mi ŝatas kafo.* | *Mi ŝatas kafon.* | 「〜が好き」でも対象は目的語。 |
| *Mi havas du katonj.* | *Mi havas du katojn.* | *-j* は *-n* の前。 |
| *Mi iras al la urbon.* | *Mi iras al la urbo.* | *al* がすでに「へ」の意味。 |
| *Mi estas en la domon.* | *Mi estas en la domo.* | 動きがないので *-n* は不要。 |
| *Mi promenas la parkon.* | *Mi promenas en la parko.* | 「公園を」は目的語ではなく場所。 |
| *Okazis akcidenton.* | *Okazis akcidento.* | 主語であって目的語ではない。 |
| *Mi donis ŝin libron.* | *Mi donis al ŝi libron.* | 受け取る人には *al*。 |

## 対格と語順

目的語に *-n* がつくので、主語・動詞・目的語は6通りの並べ方がすべて文法的です。*Petro amas Marian*、*Marian amas Petro*、*Amas Petro Marian* などです。標準的な語順は、主語―動詞―目的語です。

この仕組みは、日本語の助詞に似ています。日本語も「犬が猫を噛んだ」「猫を犬が噛んだ」と、助詞のおかげで語順を入れ替えられます。ただし日本語は動詞が文末に来る（SOV）のに対し、エスペラントは主語の次に動詞を置くのが基本です。

目的語を文頭に出すと強調になります。*Kafon mi ne trinkas, sed teon mi ŝatas.* は「コーヒーは飲まないが、お茶は好きです。」。日本語の「は」で話題にする役割を、エスペラントは語順で果たします。外国の名前など *-n* をつけにくい目的語があるときは、標準の語順を保ちましょう。詳しくは[語順](https://esperantopedia.org/ja/grammar/word-order/)を参照してください。

## 簡単チェック：-n をつけるか、つけないか

1. *en*, *sur*, *sub* などのあとで、場所への移動を表す？ → *-n* をつける。
2. 動詞の目的語（*esti*, *iĝi*, *ŝajni* のあとではない）？ → その語と、それを説明するすべての語に *-n* をつける。
3. 前置詞なしの日付や数量？ → *-n* をつける。
4. それ以外の前置詞のあと？ → *-n* はつけない。

## よくある質問

### エスペラント語の対格とは何ですか？
語尾 *-n* のことで、名詞、形容詞、代名詞、一部の相関詞につきます。直接目的語を示すほか、方向、日付、数量も表します。

### 日本語の「を」は、すべて -n になりますか？
なりません。「公園を散歩する」の「を」は通る場所なので、*en la parko* のように前置詞で表します。逆に、日本語で「コーヒーが好き」「友達に会う」と言う場合でも、エスペラントでは目的語として *-n* をつけます（*Mi ŝatas kafon*, *Mi renkontis amikon*）。

### エスペラントに「は」「が」にあたる助詞はありますか？
ありません。主語には特別な印がつかず、動詞の前に置くのが基本です。「は」のような話題化は、語順（目的語を先に置くなど）で表します。

### なぜエスペラントのあいさつは -n で終わるのですか？
短くした文だからです。*Bonan tagon!* は *(Mi deziras al vi) bonan tagon*（あなたによい一日を願います）の省略で、あいさつは口に出さない動詞の目的語になっています。

### 前置詞のあとにも -n をつけますか？
普通はつけません。*kun mi*（私と）、*al la urbo*（町へ）です。例外は、*en*, *sur*, *sub* など場所の前置詞のあとで方向を表す場合です。*en la domon* は「家の中へ」。

### 形容詞にも -n をつけますか？
つけます。目的語を説明する形容詞、所有形容詞、相関詞には、すべて *-n* がつきます。*Mi perdis mian novan telefonon.* は「私は新しい携帯電話をなくしました。」です。

## 出典

- [Fundamento de Esperanto：第2・8・13・14条（英語版）](https://www.akademio-de-esperanto.org/fundamento/gramatiko_angla.html) – エスペラント・アカデミー
- PMEG「N 語尾」の章：[概要](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/index.html)、[基本規則](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/bazaj_reguloj.html)、[目的語](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/objekto.html)、[方向](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/direkto.html)、[時点](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/tempopunkto.html)、[数量](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/mezuro.html)、[je の代わり](https://bertilow.com/pmeg/gramatiko/rolmontriloj/n/n_anstatau_je.html)
- [Esperanto grammar](https://en.wikipedia.org/wiki/Esperanto_grammar) – Wikipedia（英語）
- [「Bonan matenon」と口に出さない動詞](https://bulteno.esperanto-usa.org/a/2022/06/corner/) – Usona Esperantisto、2022年
