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エスペラント語で読む本のおすすめ|レベル別18冊と無料で読める本

最初に読む本、その次に読む本、そして合法的に無料で読める本を紹介します。

更新日: 約7分で読めます

最初の1冊は、学習者向けに書かれた本を選びましょう。クロード・ピロン(Claude Piron)の Gerda malaperis!(1983年)、エドモン・プリヴァ(Edmond Privat)の Karlo(1909年)、ピロンの短編 Dankon, amiko!(1990年)です。そのあとに、長めのやさしい小説、原作の小説、そして詩と翻訳の古典の順に進みます。以下は、その順に並べた18冊です。それぞれについて、初版の年、エスペラントで書かれたか翻訳か、どんな人に向くか、合法的な無料テキストがあるかを示します。

この一覧の使い方

講座の最初の数課を終えたら始めましょう。たとえば、当サイトの無料の12課の講座です。レベルは当サイトの大まかな目安で、本の長さ、語彙、著者が本について述べていることにもとづきます。試験の等級ではありません。

  • 年は、エスペラント語での初版の年です。翻訳の場合は、原作の年を括弧で示します。
  • 無料は、そのテキストを合法的に無料で読めることです。パブリックドメインか、著者や権利者がネットで公開しています。この一覧は、販売サイトにはリンクしません。紙の本は、出版社や各国のエスペラント協会が販売しています。
  • 段階式の読み物(新しい語を少しずつ加えていく本)は、10ページ目で投げ出してしまう難しい本よりずっとよいものです。1行ごとに止まってしまうなら、1つ下のレベルに戻りましょう。

読む前に雰囲気を知りたいときは、訳つきの短い文章7編をご覧ください。ここに出てくる名前の歴史は、エスペラント文学にあります。

レベル1:最初の数週間から数か月

本著者と年原作か翻訳か向いている人と理由無料のテキスト
Karloエドモン・プリヴァ(Edmond Privat)、1909年エスペラントで書かれた数課を終えた学習者向け。少年の誕生から結婚までを日常の言葉でたどる20の短い章で、各章に本文についての質問がつく。あり:Project Gutenberg(下の著作権の注を参照)
Dankon, amiko!(「ありがとう、友よ!」)クロード・ピロン、1990年エスペラントで書かれた最初の完結した物語。若い旅行者が目を覚ますとお金がなくなっていて、手紙がその理由を説明する。あり:著者のサイト
Gerda malaperis!(「ゲルダが消えた!」)クロード・ピロン、1983年エスペラントで書かれたごく簡単な会話から始まり、章ごとに語彙と文法が増えていく推理小説を読みたい学習者向け。いくつかの言語の単語リストがある。姉妹編の Lasu min paroli plu(1984年)は、同じ文法を新しい物語で繰り返す。合法的な無料テキストは見つからなかった

Gerda malaperis! は授業でよく使われるため、多くの入門ガイドが挙げています。紙の本が見つからなければ、上の無料の2冊が似た役目を果たします。

レベル2:最初の講座のあと

本著者と年原作か翻訳か向いている人と理由無料のテキスト
Vere aŭ fantazie(「本当か、空想か」)クロード・ピロン、1989年エスペラントで書かれた2冊目の段階式の読み物。世界各地の実話と創作の物語が、語彙が少しずつ増えるように並べてある。序文でピロンは、最もよく使われる1000の語の部品へ導く本だと述べている。あり:著者のサイト
Ili kaptis Elzan!(「彼らはエルザを捕らえた!」)ヨハン・ヴァラノ(Johán Valano、クロード・ピロンの筆名)、1985年エスペラントで書かれたやさしいエスペラントのスリラー。読み続ける力がつく短めの小説。あり:著者のサイト
Kumeŭaŭa, la filo de la ĝangalo(「ジャングルの子、クメウアウア」)ティボル・セケリ(Tibor Sekelj)、1979年エスペラントで書かれたカラジャ族の12歳の少年が、ブラジルのジャングルで立ち往生した旅行者を助ける、子どもの冒険。単純な筋で、自然と川の旅の語彙が学べる。合法的な無料テキストは見つからなかった
La Aventuroj de Alicio en Mirlando(「不思議の国のアリスの冒険」)E・L・カーニー(E. L. Kearney)、1910年(ルイス・キャロル、1865年)翻訳物語を知っている人向け。筋をすでに知っていれば、語彙が少ないうちでも追いやすい。これはカーニー訳で、別の翻訳もある。あり:Project Gutenberg
Fundamenta KrestomatioL・L・ザメンホフ(編者)、1903年混合:原作と翻訳最初の世代の言葉に関心のある人向け。いちばん簡単な文から始まる段階式の練習で始まり、そのあとに寓話、逸話、記事、詩が続く。賛歌 La Espero も収められている。あり:Project Gutenberg
Vivo de Zamenhof(「ザメンホフの生涯」)エドモン・プリヴァ、1920年エスペラントで書かれた言語の物語を内側から知りたい人向け。プリヴァは、ザメンホフの最初の伝記作者とされる。ラルフ・エリオットによる英訳が1931年に出た。あり:Project Gutenberg(下の著作権の注を参照)

Kumeŭaŭa がエスペラントの本として出たのは1979年(アントウェルペンとラ・ラグーナ、Stafeto)ですが、Vikipedio は1957年からの翻訳を挙げているので、物語はそれ以前から広まっていました。1979年は、エスペラント語での最初の版の年です。

レベル3:最初の小説

本著者と年原作か翻訳か向いている人と理由無料のテキスト
Kredu min, sinjorino!(「信じてください、奥様!」)ツェザーロ・ロセッティ(Cezaro Rossetti)、1950年エスペラントで書かれた大人向けの小説を読む準備ができた人向け。旅回りのセールスマンで行商人だった人物の自伝的な物語。ウィリアム・オールドの Baza legolisto(下を参照)に載っている。あり:Faded Page(カナダではパブリックドメイン)
La ŝtona urbo(「石の町」)アンナ・レーヴェンシュタイン(Anna Löwenstein)、1999年エスペラントで書かれた(著者は英語版も出した)歴史小説が好きな人向け。ケルト人の女奴隷が古代ローマに連れて行かれる。筋に引っ張られて、長い文章を読み通せる。合法的な無料テキストは見つからなかった
Vojaĝo al Kazohinio(「カゾヒニアへの旅」)サーンドル・サトマーリ(Sándor Szathmári)、ハンガリー語版1941年、エスペラント版1958年著者自身が両方の言語で書いた風刺が好きな人向け。難破した旅人が、まったく違う2つの社会に出会う。『ガリヴァー旅行記』のような作りで、抽象的な語彙が多い。合法的な無料テキストは見つからなかった
La Hobito(「ホビット」)クリストファー・グレッドヒル(Christopher Gledhill、散文)とウィリアム・オールド(韻文)、2000年(J・R・R・トールキン、1937年)翻訳筋を知っているファンタジーの読者向け。韻文の部分は散文より難しいので、辞書を開いておくこと。オールドは『指輪物語』(1995〜97年)も訳した。なし

レベル4:原作の文学と翻訳の古典

本著者と年原作か翻訳か向いている人と理由無料のテキスト
Metropoliteno(「地下鉄」)ウラジーミル・ヴァランキン(Vladimir Varankin)、1933年エスペラントで書かれた物語と政治を切り離して読める、歴史小説の読者向け。1920年代後半のベルリンとモスクワを舞台に、確信的な共産主義者の視点から書かれた小説。著者は1938年に処刑され、1957年に容疑が晴れた。あり:Vikifontaro(エスペラント語版ウィキソース)
Kiel akvo de l' rivero(「川の水のように」)レーモン・シュヴァルツ(Raymond Schwartz)、1962年または1963年エスペラントで書かれた自信のある読者向け。1913年にベルリンにいて、1914年に戦争が始まると逃げ、2つの世界大戦を生き抜く、若いフランス人を描く長編。合法的な無料テキストは見つからなかった
Hamleto(『ハムレット』)L・L・ザメンホフ、1894年(シェイクスピア、1600年ごろ)翻訳戯曲を知っている人向け。ザメンホフ訳が出たのは1894年で、言語そのものの発表からわずか7年後。あり:Project Gutenberg
Marta(「マルタ」)L・L・ザメンホフ、1910年(エリザ・オルジェシュコヴァ、1873年)翻訳19世紀の社会小説が好きな人向け。ザメンホフが、生活できるだけの稼ぎの仕事が見つからない寡婦を描いた、このポーランドの小説を訳した。あり:Project Gutenberg
Mondo kaj koro(「世界と心」)カールマーン・カロチャイ(Kálmán Kalocsay)、1921年エスペラントで書かれた(詩)詩に進む準備ができた人向け。のちにブダペスト学派を率いる詩人の、最初の独自の詩集。短い本。あり:Project Gutenberg(下の著作権の注を参照)

Kiel akvo de l' rivero の初版の年は、出典によって1962年と1963年があります。レベル3と4の小説のうち、4冊(Kredu min, sinjorino!, Vojaĝo al Kazohinio, Metropoliteno, Kiel akvo de l' rivero)は Baza legolisto にも載っています。Baza legolisto は、ウィリアム・オールドが1988年に作り、1997年に更新した、原作の文学の基本の読書リストです。2023年には、ほかの編集者がさらに題名を加えました。

合法的に無料で読めるのはどれ?

18冊のうち12冊には、合法的な無料テキストがあります。理由はそれぞれ違い、著作権の規則は国によって異なるので、これは一般的な情報で、法的な助言ではありません。

グループ本理由
ほぼどこでもパブリックドメインHamleto, Marta, Fundamenta Krestomatio, La Aventuroj de Alicio en Mirlando, Metropolitenoザメンホフは1917年、カーニーは1913年、ヴァランキンは1938年に亡くなり、70年以上たっている
米国などの一部の国でパブリックドメインKarlo, Vivo de Zamenhof, Mondo kaj koroProject Gutenberg は米国の法律に従う。著者の死後70年保護する国では、プリヴァの本は2032年末まで、カロチャイの本は2046年末まで保護される
カナダでパブリックドメインKredu min, sinjorino!ロセッティは1950年に亡くなった。カナダのサイト Faded Page が公開している。70年の保護期間の国でも、2021年から著作権切れとして扱われる
著者の許可つきで無料Dankon, amiko!, Vere aŭ fantazie, Ili kaptis Elzan!ピロンの公式サイトを管理する遺族が、読めるよう公開している。複製のライセンスは与えられておらず、Ili kaptis Elzan! のページには、著作権は著者と出版社に残ると明記されている

日本の著作権の保護期間は、2018年12月30日から、原則として著者の死後70年になりました(それまでは50年)。延長は、その時点でまだ保護期間が切れていなかった著作物にだけ適用され、すでに切れたものは復活しません(nippon.com)。表の分類をそのまま日本にあてはめず、日本で読むときは、各本の扱いを自分で確認してください。

日本語の訳や対訳がある本は?

この一覧の本のうち、日本語の出版物が確認できたのは次の2冊です。

本日本語の本備考
Kumeŭaŭa, la filo de la ĝangalo『ジャングルの少年』(ティボル・セケリ作、高杉一郎訳、松岡達英画、福音館書店、1983年)児童書。日本語では題名が『ジャングルの少年』なので、探すときは注意。国立国会図書館サーチに書誌がある
Karlo『カルロ:やさしいエスペラント対訳読み物』(柴山純一監修、板橋力・小山武・山崎勝訳注、メーボ・リブロイ、2002年4月)原文と日本語訳の対訳版。国立国会図書館サーチに書誌がある

Karlo の原文は無料で読めるので(上の表を参照)、日本語の対訳版と組み合わせて使えます。紙の本は、日本ではJEI(日本エスペラント協会)でも扱っています。

最初の1冊の読み方

1ページを止まらずに読み、そのあとで、意味がわからなくなった語だけを調べましょう。辞書を引くと、知らない語の意味と、それが語根と語尾からどう組み立てられているかがわかります。ほとんどの語を知っている本を選んでください。1回目で筋を追える文章は、1語ずつ解読する文章より多くを教えてくれます。勉強計画のヒントはエスペラントの学び方に、そのほかの無料の講座、読み物、音声は無料の教材にまとめています。

よくある質問

エスペラント語で最初に読む本は何がよい?

学習者向けに書かれた本を選びましょう。Gerda malaperis!(1983年)は授業でよく使われ、Karlo(1909年)は無料で読め、Dankon, amiko!(1990年)は一度に読み通せる短編です。3冊とも、日常の言葉と短い文で書かれています。

エスペラント語の本を合法的に無料で読める?

はい。ザメンホフが訳した Hamleto と Marta、選集 Fundamenta Krestomatio、カーニー訳の Alicio、ヴァランキンの Metropoliteno はパブリックドメインです。ピロンの Dankon, amiko!, Vere aŭ fantazie, Ili kaptis Elzan! は、遺族のサイトが公開しています。1950年より後に亡くなった著者の本は、お住まいの国の規則を確認してください。

段階式の読み物のあとは、どの小説を読めばよい?

大人向けの物語なら Kredu min, sinjorino!(1950年)、子どもの冒険なら Kumeŭaŭa, la filo de la ĝangalo(1979年)が次の一歩によい本です。どちらもエスペラントの原作です。

有名な本はエスペラントに翻訳されている?

はい。『不思議の国のアリス』は1910年、『ハムレット』は1894年、『ホビット』は2000年に出ており、ほかにも多数あります。翻訳された本の筋をすでに知っていれば、少ない語彙でも追えます。

翻訳と、エスペラントで書かれた本のどちらを読むべき?

どちらも役に立ちます。知っている本の翻訳は追いやすいものです。原作の本は、エスペラントの書き手が言語そのものでどんなことをするかを見せてくれます。ウィリアム・オールドの Baza legolisto は、原作だけを挙げています。

出典

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