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エスペラントの相関詞45語|こそあどとの対応表つき

14個の部品から45語ができます。表を一度覚えれば、どの語も自分で組み立てられます。

更新日: 約8分で読めます

相関詞は、kiu(だれ)、tie(そこで)、neniam(決して〜ない)のような、45個の基本的な疑問語と答えの語です。どれも5つの語頭のひとつと9つの語尾のひとつを組み合わせたもので、14個の部品から45語ができます。エスペラント話者は tabelvortoj(「表の語」)と呼び、すべて1905年の『エスペラントの基礎』に載っています。

日本語話者には、この仕組みはなじみのあるものです。日本語にも、疑問詞と指示詞を表のように組み立てる「こそあど言葉」があるからです。

相関詞の表

列が語頭、行が語尾です。

ki- + -o = kio

語尾ki-(疑問)ti-(指示)i-(不定)ĉi-(全体)neni-(否定)
-o ものkio – 何tio – それ、あれio – 何かĉio – すべてnenio – 何も…ない
-u 人、個体kiu – だれ、どれ、どのtiu – その人、そのiu – だれか、あるĉiu – みんな、各neniu – だれも…ない
-a 種類、性質kia – どんなtia – そんなia – ある種のĉia – あらゆる種類のnenia – どんな…も…ない
-e 場所kie – どこでtie – そこでie – どこかでĉie – どこでもnenie – どこにも…ない
-el 様子、程度kiel – どのように、〜のようにtiel – そのようにiel – 何らかの方法でĉiel – あらゆる方法でneniel – どんな方法でも…ない
-am 時kiam – いつtiam – そのときiam – いつかĉiam – いつもneniam – 決して…ない
-om 量kiom – どれだけ、いくつtiom – それだけiom – 少しĉiom – ありったけneniom – 少しも…ない
-al 理由kial – なぜtial – だからial – 何かの理由でĉial – あらゆる理由でnenial – 何の理由もなく
-es 所有者kies – だれのties – その人のies – だれかのĉies – みんなのnenies – だれのものでもない

日本語の「こそあど」と比べる

日本語の「こそあど言葉」は、「こ・そ・あ・ど」という語頭と、「れ・こ・の・んな・う」という語尾で、語を作ります。エスペラントの相関詞も、語頭が役割(疑問、指示など)、語尾が種類(もの、場所、人など)を決めます。仕組みはそっくりです。

種類こそあど(疑問)エスペラント(指示/疑問)
もの(-o)これそれあれどれ、なにtio / kio
人・個体(-u)このそのあのどの、だれtiu / kiu
場所(-e)ここそこあそこどこtie / kie
種類(-a)こんなそんなあんなどんなtia / kia
様子(-el)こうそうああどうtiel / kiel

エスペラントの疑問語 ki- は、日本語の「ど」にそのまま対応します。一方、指示語 ti- は、近い・遠いの区別をしません。文脈しだいで「こ・そ・あ」のどれにもなり、「こ」(近い)をはっきり示したいときだけ ĉi をつけます。

日本語エスペラント
これ、このtio ĉi、ĉi tiu
それ、あれ、その、あのtio、tiu
ここĉi tie
そこ、あそこtie

日本語の「疑問詞+か/でも/も」の作り方も、エスペラントの語頭と重なります。

日本語の作り方エスペラント例
疑問詞+かi-(不定)何か=io、だれか=iu、どこか=ie、いつか=iam
疑問詞+でもĉi-(全体)、または ki- + ajn何でも=ĉio / kio ajn、だれでも=ĉiu / kiu ajn、どこでも=ĉie / kie ajn
疑問詞+も(…ない)neni-(否定)何も…ない=nenio、だれも…ない=neniu、どこにも…ない=nenie、決して…ない=neniam

ただし、否定の仕組みには違いがあります。日本語の「だれも来なかった」は、「だれも」と「ない」の両方が必要です。エスペラントの neniu は、それだけで否定の意味を持つので、ne は不要です。Neniu venis. で「だれも来なかった」です。Neniu ne venis. と書くと、「来なかった人はいない」(=全員が来た)の意味になってしまいます。これは日本語話者がよくする間違いです。詳しくは疑問文と否定を参照してください。

覚え方

45語ではなく、14個の部品を覚えましょう。そうすれば、どの相関詞も「語頭+語尾」として読めます。neni-「〜ない」+ -am「時」= neniam「決して…ない」。

語頭は、上のこそあどで覚えられます。

  • ki- は疑問や関係づけを表します。日本語の「ど」にあたります。kio「何」、kie「どこで」、kiam「いつ」。
  • ti- は指し示します。日本語の「こ・そ・あ」にあたります。tio「それ」、tie「そこで」、tiam「そのとき」。
  • i- は「〜か」(何か、だれか)、ĉi- は「全部」(みんな、いつも)、neni- は「〜も…ない」(何も、だれも)にあたります。

語尾のほうが難しい部分です。英語を知っていれば、次の覚え方が役立ちます(語源ではなく、語呂合わせです)。

  • -e は場所。英語の「here, there, where」のように。
  • -es は所有者。英語の所有を表す「's」のように。
  • -al は理由。英語の「causal」(原因の)のように。
  • -u は人または個々のもの、-o は一般的なもの。

1行ずつ、5つの列を横に練習するのが効果的です。kiam? – tiam – iam – ĉiam – neniam。疑問と答えは対になることが多く、Kie? – Tie.(どこ?―そこ。)、Kiam? – Tiam.(いつ?―そのとき。)となります。

kiu と kio、ĉiu と ĉiuj

Kiu は人、またはグループの中のひとつを尋ねる語で、名詞の前にも置けます。kiu libro は「どの本」、tiu domo は「その家」。日本語の「だれ・どれ・どの」の3つが、kiu ひとつにまとまっています。Kio は一般的なものを尋ねる語で、単独で使います。

  • Kio estas tio? – 「それは何ですか?」
  • Kiu estas tiu? – 「あの人はだれですか?」

Ĉiu は「各・みんな」で単数、ĉiuj は「すべての・みんな」で複数です。

  • Ĉiu infano ludas. – 「どの子も遊んでいます。」
  • Ĉiuj infanoj ludas. – 「子どもたちはみんな遊んでいます。」

-n と -j をつける場合

語尾がつくのは、一部の相関詞だけです。-u と -a の相関詞は、形容詞と同じように名詞に合わせます。-e, -el, -am, -om, -al の相関詞は副詞として働き、変化しません。ただし -e の語は、方向を表すとき -n をつけます。

グループ-j(複数)-n例
-uありありkiuj, kiun, tiujn, ĉiujn
-aありありkiaj, tian, tiajn
-o普通はなしありkion, tion, nenion
-eなし方向のみkien, tien, ĉien, nenien
-el, -am, -om, -al, -esなしなしkiel, kiam, kiom, kial, kies
  • Kiun vi vidis? – 「あなたはだれを見ましたか?」
  • Mi aĉetis tiujn librojn. – 「私はそれらの本を買いました。」
  • Kion vi diris? – 「あなたは何と言いましたか?」
  • Kien vi iras? – 「どこへ行くのですか?」 Kie vi estas?(どこにいますか?)と比べてください。
  • Mi vidis neniun. – 「私はだれも見ませんでした。」

-n の規則はほかの場所と同じです。対格を参照してください。

ĉi tiu と tiu ĉi:「この」

ti- の語は距離について中立で、tiu は「この」「その」「あの」のどれの意味にもなります。近いことを示すには、ĉi を加えます。ĉi tiu または tiu ĉi で「これ、この」、ĉi tie または tie ĉi で「ここ」です。どちらの順序でも同じ意味です。

ハイフンなしの2語で書きます。ハイフンは、これらから作った語にだけ現れます。ĉi-jare「今年」、ĉi-nokte「今夜」。

ajn:「〜でも」

相関詞のあとの ajn は、「〜でも」「どんな〜でも」の意味です。kiu ajn は「だれでも」、kio ajn は「何でも」、kie ajn は「どこでも」、iam ajn は「いつでも」。必ず相関詞の直後に置きます。Nenion ajn は「まったく何も(…ない)」です。

節をつなぐ相関詞

ki- の語は、英語の who、which、where のように、関係節や間接疑問文も導きます。

  • La viro, kiu venis, estas mia patro. – 「来た男性は私の父です。」
  • La libro, kiun mi legas, estas bona. – 「私が読んでいる本はいい本です。」
  • Mi faris tion, kion vi petis. – 「あなたが頼んだことをしました。」
  • Mi ne scias, kie li loĝas. – 「彼がどこに住んでいるか知りません。」

日本語は、関係節を名詞の前に置きます(「来た男性」「私が読んでいる本」)。エスペラントは名詞の後ろに置き、kiu や kion でつなぎます。語順が逆になるので、日本語話者は、最初のうち、関係節を作る練習が必要です。kiu の前には、ふつうコンマを置きます。

ものの量を尋ねるときは、da を加えます。Kiom da mono vi havas? は「お金をどれだけ持っていますか?」です。ki- の語を使う疑問文は、疑問文と否定で説明しています。

例文

  • Kiu estas tiu viro? – 「あの男性はだれですか?」
  • Kio estas en la skatolo? – 「箱の中には何がありますか?」
  • Kian veteron vi havas tie? – 「そちらはどんな天気ですか?」
  • Ĉiu infano ricevis donacon. – 「どの子もプレゼントをもらいました。」
  • Ĉiuj ĝojis pri la neĝo. – 「みんな雪を喜びました。」
  • Iu frapas ĉe la pordo. – 「だれかがドアをノックしています。」
  • Mi serĉis la ŝlosilon ĉie, sed trovis ĝin nenie. – 「鍵をあらゆる場所で探しましたが、どこにも見つかりませんでした。」
  • Kiam vi alvenos, telefonu al mi. – 「着いたら、私に電話してください。」
  • Ĉi tiu domo estas pli granda ol tiu. – 「この家はあの家より大きいです。」
  • Prenu kiun ajn libron vi volas. – 「好きな本をどれでも取ってください。」

よくある質問

エスペラント語の相関詞は全部でいくつありますか?

45個です。5つの語頭(ki-, ti-, i-, ĉi-, neni-)に9つの語尾(-o, -u, -a, -e, -el, -am, -om, -al, -es)を組み合わせます。ali-「ほかの」をつけた aliu のような形は非公式で、PMEG は使わないよう勧めています。

kiu と kio の違いは何ですか?

Kiu は人、そして複数の中のひとつ(「だれ」「どれ」「どの」)に使い、名詞の前にも置けます。Kio は一般的なもの(「何」)に使い、単独で現れます。

エスペラントの相関詞は、日本語の「こそあど」と同じですか?

仕組みはよく似ていますが、同じではありません。ki- は「ど」、ti- は「そ・あ」、ĉi tiu は「この」にあたります。大きな違いは2つあります。ti- は近い・遠いを区別しないこと、そしてエスペラントの neni- は、日本語の「も…ない」と違い、それだけで否定の意味を持つことです。

ĉi tiu と tiu ĉi のどちらが正しいですか?

どちらも正しく、同じ「これ、この」の意味です。ĉi は、相関詞の前にも後ろにも置けます。

相関詞に -n はつきますか?

-u, -a, -o で終わるものは、目的語のとき -n がつきます。kiun, tian, tion。-e で終わるものは、方向のときだけです。tien。残りは変化しません。

なぜ「相関詞」と呼ぶのですか?

対応する組になっているからです。疑問の語に、それぞれ指示、不定、全体、否定の仲間がいます。エスペラントでは、一般に表で学ぶことから tabelvortoj(表の語)と呼ばれます。

出典

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