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エスペラント語の職業名と仕事の言い方|先生 instruisto・医者 kuracisto

職業を表す語の多くは -isto で終わり、語根だけのものも少しあります。仕事や就職活動の言い方は、数個の動詞と決まった文で足ります。

更新日: 約10分で読めます

エスペラント語で職業を表す語の多くは、-isto で終わります。instruisto「教師」、kuracisto「医者」、kuiristo「料理人」。接尾辞 -ist- は、何かにたずさわる人、とくに職業としてそれをする人を表します。instrui「教える」から instruisto ができます。-ist- がつかず、語根だけの職業語も少しあります。kelnero「ウェイター」、ŝoforo「運転手」、inĝeniero「技師」などです。カタカナの読み方は近似で、太字と「ー」が、強く読む音節です。

職業を表す語の作り方

語の部品意味例日本語
-in-女性instruistino女性の教師
-an-一員、住民kamparano田舎に住む人
-ul-ある性質をもつ人senlaborulo失業者
-ant-、-it-している人、された人laboranto、dungito働く人、雇われた人(従業員)
-estr-長、リーダーurbestro市長
-ej-場所oficejo事務所

これらは普通の接尾辞と分詞で、ほかの語形成と同じように重ねられます。lern·ej·estr·o は「学ぶ+場所+長」で、校長です。

-ist- の意味と、使わない場合

参照文法の PMEG は、-ist- を、何かにしばしばたずさわる人で、職業としてのこともある、と定義しています。だから instruisto は教えることを仕事にしている人ですが、biciklisto「自転車に乗る人」は自転車によく乗る人ならだれでも、esperantisto はエスペラントを知っていて使う人ならだれでもです。仕事をはっきりさせたいときは、複合語を使います。あいまいな fiŝisto の代わりに、PMEG は fiŝkaptisto「漁師」、fiŝbredisto「養魚家」、fiŝvendisto「魚屋」を挙げています。

職業語の多くは完全な語根で、-ist- をとりません。PMEG は ĥirurgo「外科医」、barbiro「理髪師」、kelnero「ウェイター」、aktoro「俳優」、soldato「兵士」、profesoro「教授」、ŝoforo「運転手」を挙げ、ĥirurgisto とは言わないとしています。ReVo も、inĝeniero、advokato、sekretario を、-ist- なしの普通の語として載せています。どの職業がどちらなのかを決める規則はないので、一語ずつ覚えてください。Fizikisto「物理学者」には -ist- が必要です。fiziko は学問そのものだからです。

分野別の主な職業

教育と医療

日本語エスペラントカタカナ備考
教師、先生instruistoインストルイースト
教授profesoroプロフェソーロ語根のみ
医者kuracistoクラツィーストkuraci「治療する」から
歯科医dentistoデンティースト
看護師flegistoフレギーストflegi「看護する」から
外科医ĥirurgoヒルールゴ語根のみ
薬剤師farmaciistoファルマツィイースト
獣医veterinaroヴェテリナーロ語根のみ

食べ物、店、サービス

日本語エスペラントカタカナ備考
料理人kuiristoクイリーストkuiri「料理する」から
パン職人bakistoバキースト
ウェイターkelneroケルネーロ語根のみ
販売員vendistoヴェンディーストvendi「売る」から
レジ係kasistoカスィーストkaso「レジ」から
理髪師barbiroバルビーロ語根のみ
仕立屋tajloroタイローロ語根のみ
郵便配達員poŝtistoポシュティースト

事務、ビジネス、法律、国

日本語エスペラントカタカナ備考
事務員、職員oficistoオフィツィースト
公務員(国家公務員)ŝtatoficistoシュタトオフィツィーストŝtato「国家」+ oficisto(ReVo)
秘書sekretarioセクレタリーオ語根のみ
銀行員bankistoバンキースト
商人komercistoコメルツィースト
責任者、所長、社長などdirektoroディレクトーロ語根のみ
弁護士advokatoアドヴォカート語根のみ
裁判官juĝistoユジースト
警察官policistoポリツィースト
兵士soldatoソルダート語根のみ

技術、建設、運輸

日本語エスペラントカタカナ備考
技師、エンジニアinĝenieroインジェニエーロ語根のみ
建築家arĥitektoアルヒテークトarkitekto とも書く
プログラマーprogramistoプログラミースト
大工ĉarpentistoチャルペンティースト
運転手ŝoforoショフォーロ語根のみ。男女どちらにも使える
パイロットpilotoピロート船や航空機の操縦士。aviadisto は航空機の操縦士
船員maristoマリーストmaro「海」から

科学、メディア、芸術

日本語エスペラントカタカナ備考
科学者sciencistoスツィエンツィースト
ジャーナリスト、記者ĵurnalistoジュルナリースト
作家verkistoヴェルキーストverki「創作する」から
翻訳者tradukistoトラドゥキースト
俳優aktoroアクトーロ語根のみ
音楽家muzikistoムズィキースト
画家pentristoペントリースト

土地と海

日本語エスペラントカタカナ備考
農家terkulturistoテルクルトゥリースト「土を耕す人」
庭師ĝardenistoジャルデニースト
漁師fiŝkaptistoフィシュカプティースト
田舎に住む人、農民kamparanoカンパラーノ-an- で作る

-ist-、-an-、-ul- のどれ?

接尾辞前に来るものその人は…例
-ist-していることそれにたずさわる人。仕事のことが多いverkisto「作家」
-an-集団や場所一員、住民klubano「クラブの会員」
-ul-性質それをもつ人junulo「若者」

PMEG によると、2つの接尾辞が合うときは、話者はより国際的な形になるほうを選びます。kristano「キリスト教徒」であって、krististo ではありません。ŝipano「船で働く人」と maristo「海で生計を立てる人」を比べてみてください。

すでに人を表している語に、-ul- をつけてはいけません。PMEG は parolanto とし、parolantulo とは言いません。laboranto と dungito も同じです。

-in- による女性形

PMEG によると、-in- は女性を表します。男性を表す語根のあとでは必須です。patrino、fratino(家族の語をご覧ください)。性別のない語根のあと(職業語のほとんどがこれです)では、任意です。PMEG は Ŝi estas aktor(in)o と書き、Ŝi estas ŝoforo も正しいとしています。

日本語エスペラント女性形
教師instruistoinstruistino
医者kuracistokuracistino
ウェイターkelnerokelnerino
俳優aktoroaktorino

伝統的には -in- を習慣的につけるので、対になる形と並ぶと、つけない語が男性に聞こえることがあります。しかし複数形 kuracistoj は、ふつう全員を含みます。PMEG は、20世紀後半から、習慣的に -in- をつけない話者が増えたと述べ、どちらの習慣も正しいとしています。男性であることを強調したいときは、vira aktoro「男優」と言います。

-ej- による職場

PMEG は -ej- を、何かのためにある場所と説明しています。前に来るのは、そこで起こること、またはそこで働く人です。tajlorejo は、仕立屋が働く場所です。

日本語エスペラントカタカナ
職場laborejoラボレーヨ
事務所oficejoオフィツェーヨ
学校lernejoレルネーヨ
店vendejoヴェンデーヨ
台所kuirejoクイレーヨ
仕立屋の仕事場tajlorejoタイロレーヨ
病院malsanulejo、hospitaloマルサヌレーヨ、ホスピターロ
工場fabrikoファブリーコ

Fabriko は別の語根です。工場には、PMEG は ŝtalfabriko や ŝtalejo「製鉄所」、tabakfarejo「たばこ工場」のようなはっきりした複合語を勧めています。tabakejo は、たばこを栽培する場所だからです。-ej- の語は、そこで働く人たちを表すこともできます。Nia oficejo ŝanĝis la regulojn – 「うちの事務所は規則を変えました。」

上司、同僚、仕事の言葉

PMEG は -estr- を、指導して決める人と定義し、前に来るものが、その人が責任をもつ場所や事柄だとしています。表では、接頭辞の mal-「反対」と eks-「元の(職を退いた)」も使っています(eksministro「前大臣」)。

日本語エスペラントカタカナ備考
上司、リーダーestroエーストロ
長、チーフĉefoチェーフォ
市長urbestroウルベーストロurbo「町」+ -estr-
同僚kolegoコレーゴ同じ職業や仕事の仲間
働くlaboriラボーリ直接目的語をとらない
仕事、労働laboroラボーロ
働く人、労働者laborantoラボラーント働いている人ならだれでも
職、ポストpostenoポステーノReVo によると、laborloko は会社での決まった職
雇うdungiドゥーンギ
従業員、雇い主dungito、dungantoドゥンギート、ドゥンガーント「雇われた人」、「雇う人」
解雇するmaldungiマルドゥーンギmal- + dungi
解任する、辞職するeksigi、eksiĝiエクスィーギ、エクスィージeksiĝi は職を離れること
給料salajroサライロ
失業者senlaboruloセンラボルーロsen-「〜のない」
退職するemeritiĝiエメリティージ

自分の仕事を話す

エスペラント日本語
Kie vi laboras?どこで働いていますか?
Kio estas via profesio?ご職業は何ですか?
Pri kio vi okupiĝas?何をしていますか?(直訳:何にたずさわっていますか?)
Mi estas instruisto.私は教師です。
Mi laboras kiel kuracisto.医者として働いています。
Mia patrino estas advokato.母は弁護士です。
Mi laboras por malgranda entrepreno.小さな会社で働いています。
Mi laboras de lundo ĝis vendredo.月曜から金曜まで働いています。
Miaj kolegoj estas ĝentilaj.同僚たちは礼儀正しいです。

日本語に冠詞がないのと同じように、エスペラント語にも、英語の「a」にあたる語はありません。Mi estas instruisto は、そのまま「私は教師です」です。冠詞の la は、特定のものに使います。Li estas la direktoro – 「彼がその責任者です。」

kiel「として」のあとで、主語の役割を表す名詞は基本の形のままです。目的語の役割を表す名詞には -n がつきます。La entrepreno dungis ŝin kiel kasiston – 「会社は彼女をレジ係として雇いました。」(PMEG の並行例:Ili elektis ŝin kiel kasiston)。対格と、疑問詞の kie、kio をご覧ください。

仕事を探す

エスペラント日本語
Mi serĉas laboron.仕事を探しています。
Mi estas senlabora kaj serĉas laboron kiel tradukisto.失業中で、翻訳者の仕事を探しています。
Mi kandidatiĝas al la posteno de programisto.プログラマーの職に応募しています。
Morgaŭ mi havas intervjuon.明日、面接があります。
Ili dungis min.採用されました。
Mi enposteniĝos en Novembro.11月に着任します。

Kandidatiĝi は候補者になることです。ReVo の例は、「al la posteno de direktoro」(責任者の職の)候補者です。Enposteniĝi は「職に就く」、dungiĝi「雇われる」は dungi の -iĝ- の相手です。

日本語の職業名と比べる

日本語の職業名は、「〜師」「〜士」「〜員」「〜家」「〜者」「〜屋」など、語尾がさまざまです。エスペラント語では、その多くが -ist- ひとつにまとまります。

日本語の語尾日本語の例エスペラント
〜師教師、看護師、医師instruisto、flegisto、kuracisto
〜士弁護士advokato(-ist- なし)
〜員事務員、銀行員oficisto、bankisto
〜家作家、画家verkisto、pentristo
〜者記者、科学者ĵurnalisto、sciencisto
〜官警察官、裁判官policisto、juĝisto
〜手運転手ŝoforo(-ist- なし)
〜屋仕立屋、魚屋tajloro、fiŝvendisto

「先生」は職業名とはかぎらない。 日本語の「先生」は、教師のほか、医者、弁護士などへの敬称としても使います。エスペラント語の instruisto は教える人という職業名で、呼びかけの敬称ではありません。呼びかけには、名前の前に sinjoro「〜さん」や sinjorino「〜さん(女性)」をつけます(sinjoro Tanaka)。

「ドクター」は doktoro とはかぎらない。 日本語の「ドクター」は医者のことですが、エスペラント語の doktoro は、まず学位の「博士」です。医者は kuracisto です。ReVo は、医者への非公式で丁寧な呼びかけとして sinjoro doktoro の形もあると付け加えています。

「〜屋」は、人と場所で言い分ける。 日本語の「パン屋」は、パンを焼く人も、その店も表します。エスペラント語では区別し、人には -ist-、場所には -ej- を使います。人は bakisto「パン職人」(ReVo の定義は、職業としてパンなどを焼く人)、店は bakejo(焼き菓子やパンを焼く、または売る場所)です。店一般は vendejo と言います。

「オフィス」は oficejo、ofico は職務。 日本語の「オフィス」にあたるのは oficejo です。Ofico は職務や役目のことで、ReVo の日本語訳は「職」「職務」「任務」「役目」です。

「会社員」にあたる定番の語はない。 日本語の「会社員」や「サラリーマン」を一語で表す定番の語はありません。oficisto「事務員」や dungito「雇われた人」で表すか、Mi laboras por entrepreno(「会社で働いています」)のように、勤め先で言います。国家公務員は ŝtatoficisto です。

「看護婦」「看護士」から「看護師」へ。 日本語でも、2002年に、女性の「看護婦」と男性の「看護士」が、男女とも「看護師」に統一されました(法律の改正は2001年)。職業名から性別をはずす動きは、日本語にもあります。エスペラント語では、性別のない職業語に -in- をつけるかどうかは任意です。

「〜として」は kiel。 「医者として働く」は labori kiel kuracisto。「彼女をレジ係として雇う」のように目的語の役割を表すときは、名詞に -n がつきます。日本語の「を」と同じ位置です。

「仕事」は laboro と posteno。 日本語の「仕事」は、働くことも、職も表します。エスペラント語では、働くことや仕事は laboro、応募する先の職は posteno です。

よくある質問

エスペラント語で「教師」「先生」はどう言う?

Instruisto で、女性は instruistino です。instrui「教える」に -ist- がついた形です。大学の教員は profesoro になることもあります。

エスペラント語で「医者」はどう言う?

医者は kuracisto(女性は kuracistino)です。Doktoro は、まず学位の「博士」を表します。ReVo は、医者への非公式で丁寧な呼びかけ(sinjoro doktoro)にも使うと付け加えています。

エスペラント語で「私は教師です」「教師として働いています」はどう言う?

Mi estas instruisto または Mi laboras kiel instruisto。英語の「a」にあたる語はないので、職業名の前には何も置きません。

エスペラント語で -isto と -ano の違いは?

-ist- は、人がしていること、多くは仕事を表します(verkisto「作家」)。-an- は、人が属するものや住んでいる場所を表します(klubano「クラブの会員」)。どちらも合うときは、慣用が決めます。kristano であって、krististo ではありません。

エスペラント語で女性の職業名に -ino はつける?

patro のような男性を表す語根のあとでは、必ずつけます。kuracisto のような性別のない職業語のあとでは任意です。Ŝi estas kuracisto も Ŝi estas kuracistino も正しい形です。

エスペラント語で「お仕事は何ですか」はどう聞く?

Kio estas via profesio?「ご職業は何ですか」、Kio estas via laboro?、または Kie vi laboras?「どこで働いていますか」と言います。

エスペラント語で「会社員」「公務員」はどう言う?

会社員を一語で表す定番の語はないので、oficisto「事務員」と言うか、Mi laboras por entrepreno「会社で働いています」のように言います。国家公務員は ŝtatoficisto です(ReVo)。

出典

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