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エスペラント語の家族・親戚の言い方|母 patrino・父 patro

語根に、「女性」を表す接尾辞1つと少数の接頭辞を組み合わせるだけで、家系図のだれにでも名前がつけられます。

更新日: 約8分で読めます

エスペラント語で「家族」は familio、「母」は patrino、「父」は patro、「両親」は gepatroj です。親族の語の多くは、同じ仕組みで作られます。語根が男性を表し(frato「兄弟」)、接尾辞 -in- でそれを女性にし(fratino「姉妹」)、接頭辞 ge- で男女をまとめて表します(gefratoj「きょうだい」)。カタカナの読み方は近似で、太字と「ー」が、強く読む音節です。

家族の語の作り方

語の部品意味例日本語
語根+-o男性の親族frato兄弟
-in-女性fratino姉妹
ge-男女をまとめてgefratojきょうだい
bo-結婚によってできた関係bofrato義兄・義弟
vic-、duon-継〜、異父(異母)〜vicfrato、duonfrato継兄弟、異父(異母)兄弟
pra-1世代さかのぼるpraavo曽祖父
-ĉj-、-nj-愛称(男性/女性)fraĉjo、franjo兄弟(愛称)、姉妹(愛称)

これらは普通の接頭辞と接尾辞です。一般的な規則は語形成をご覧ください。

世代ごとの親族

祖父母・両親・おじ・おば

日本語エスペラントカタカナ
祖父avoアーヴォ
祖母avinoアヴィーノ
祖父母geavojゲアーヴォイ
父patroパートロ
母patrinoパトリーノ
両親gepatrojゲパートロイ
おじ(伯父・叔父)onkloオーンクロ
おば(伯母・叔母)onklinoオンクリーノ
おじとおばgeonklojゲオーンクロイ

ReVo は、onklo を、親の兄弟、または親の義兄弟(bofrato)と定義しています。

自分と同じ世代

日本語エスペラントカタカナ
兄弟fratoフラート
姉妹fratinoフラティーノ
きょうだい(兄弟姉妹)gefratojゲフラートイ
男のいとこkuzoクーゾ
女のいとこkuzinoクズィーノ
いとこ(男女)gekuzojゲクーゾイ
夫edzoエードゾ
妻edzinoエドズィーノ
夫婦geedzojゲエードゾイ

エスペラントには、年上のきょうだいと年下のきょうだいを区別する語がありません。PMEG は、必要なら形容詞を加えるよう述べています。pli aĝa fratino「姉」(直訳:「より年上の姉妹」)、malpli aĝa frato「弟」(直訳:「より年下の兄弟」)。

子ども・孫・甥・姪

日本語エスペラントカタカナ
息子filoフィーロ
娘filinoフィリーノ
息子と娘(子どもたち)gefilojゲフィーロイ
子どもinfanoインファーノ
双子ĝemeloジェメーロ
甥nevoネーヴォ
姪nevinoネヴィーノ
甥と姪genevojゲネーヴォイ
孫息子nepoネーポ
孫娘nepinoネピーノ
孫genepojゲネーポイ

Infano は男女どちらにも使え、ReVo には2つの意味が載っています。ひとつは12歳くらいまでの子ども、もうひとつは、年齢を問わず、だれかの子どもです。Nevo は兄弟姉妹の息子、つまり甥で、nepo「孫息子」と1文字しか違いません。

家族を表すそのほかの語

日本語エスペラントカタカナ
親戚parencoパレーンツォ
家族の一員familianoファミリアーノ
孤児orfoオールフォ
婚約者(男性/女性)fianĉo / fianĉinoフィアーンチョ / フィアンチーノ
妻を亡くした男性/夫を亡くした女性vidvo / vidvinoヴィードヴォ / ヴィドヴィーノ

「結婚する」は、edziĝi(ReVo によると「夫になる」、または「配偶者になる」)、edziniĝi(「妻になる」)、geedziĝi(「夫婦になる」)です。

結婚による親族:接頭辞 bo-

Bo- は、結婚によってできた親族を表します。おもに3つの語根とその -in- の形に現れます。bopatro、bofilo、bofrato。

日本語エスペラントカタカナ
義父(配偶者の父)bopatroボパートロ
義母(配偶者の母)bopatrinoボパトリーノ
義理の両親(配偶者の両親)bogepatrojボゲパートロイ
義理の息子(娘の夫)bofiloボフィーロ
義理の娘(息子の妻)bofilinoボフィリーノ
義兄・義弟bofratoボフラート
義姉・義妹bofratinoボフラティーノ

PMEG によると、bofrato は、配偶者の兄弟、きょうだいの夫、配偶者の姉妹の夫を指します。そのほかの姻族(おじ、いとこ、甥など)には、ふつう bo- をつけずに、そのままの語を使います。

継親族と異父母きょうだい:vic- と duon-

PMEG は、親の再婚でできた親族には vic- を、片方の親だけを共有する血縁の親族(異父・異母きょうだいなど)にだけ duon- を使うよう勧めています。

日本語エスペラントカタカナ
継父vicpatroヴィツパートロ
継母vicpatrinoヴィツパトリーノ
継子(息子)vicfiloヴィツフィーロ
継兄弟vicfratoヴィツフラート
異父(異母)兄弟duonfratoドゥオンフラート
異父(異母)姉妹duonfratinoドゥオンフラティーノ

曽祖父母と先祖:pra-

Pra- は、親族を1世代分だけ遠くします。過去にさかのぼる場合にも、子孫の側へ進む場合にも使います。世代が1つ増えるたびに、もう一度繰り返します。

日本語エスペラントカタカナ
曽祖父praavoプラアーヴォ
曽祖母praavinoプラアヴィーノ
高祖父(曽祖父の父)prapraavoプラプラアーヴォ
大叔父・大伯父(祖父母の兄弟)praonkloプラオーンクロ
曽孫pranepoプラネーポ
先祖prapatrojプラパートロイ

愛称:-ĉj- と -nj-

接尾辞 -ĉj- は男性の愛称を、-nj- は女性の愛称を作ります。語根の最初の数文字だけを残して、残りを切り落とします。paĉjo は patro から、panjo は patrino から、onjo は onklino から作られます。

日本語エスペラントカタカナ
パパ、お父ちゃんpaĉjoパーチヨ
ママ、お母ちゃんpanjoパーンヨ
おじいちゃんavoĉjoアヴォーチヨ
おばあちゃんavinjoアヴィーンヨ
おじちゃんoĉjoオーチヨ
おばちゃんonjoオーンヨ
兄弟(愛称)fraĉjoフラーチヨ
姉妹(愛称)franjoフラーンヨ

同じ接尾辞で、名前の愛称も作れます。Johano → Joĉjo、Mario → Manjo。日本語の「〜ちゃん」にあたる親しみのこもった呼び方ですが、日本語の「ちゃん」と違って、男性は -ĉj-、女性は -nj- と使い分けます。

子孫を表す接尾辞 -id-

接尾辞 -id- は子や子孫を表します。hundo「犬」→ hundido「子犬」。人については、PMEG によると、年齢を問わない子や子孫を表し、おもに称号や歴史上の名前に使います。reĝido「王の子(王子・王女)」。ふつうの家族には、filo、filino、infano を使います。名詞 idaro は、ひとりの人のすべての子孫を表します。

男性の語根、女性形、性別のない語

PMEG は、avo, edzo, fianĉo, filo, frato, kuzo, nepo, nevo, onklo, patro, vidvo を男性の語根として挙げているので、女性を表すには -in- が必要です。infano, parenco, familiano, orfo は、性別を問わない語です。伝統的なエスペラントには、親・きょうだい・配偶者を、その人の性別を言わずに表す方法がありません。PMEG は3つの解決策を挙げていますが、どれも公式の言語には含まれていません。

  • 単数の ge- の語:gepatro、gefrato、geedzo。PMEG(2024年)は、この使い方が過去20〜30年で増えたと述べています。ReVo は、単数の gepatro を「まれ」とし、すべての話者が受け入れているわけではないと注記しています。
  • 新しい語根:「親」を表す parento や、「配偶者」を表す spozo など。ReVo は、どちらもまれな語としています。
  • patro や edzo に、性別を問わない意味を持たせる:PMEG は、深刻な誤解を招きかねないと警告しています。

日本語の続柄と比べる

日本語とエスペラントでは、続柄の区別の仕方が違います。日本語のほうが細かく区別する部分も、まったく区別しない部分もあります。

日本語エスペラント違い
兄・姉pli aĝa frato、pli aĝa fratino年上か年下かは語に含まれず、形容詞で補う
弟・妹malpli aĝa frato、malpli aĝa fratino同上(pli juna も使える)
伯父・叔父onklo親の兄でも弟でも同じ語
伯母・叔母onklino同上
いとこkuzo、kuzino日本語は男女同形、エスペラントは男女で別の語
義父・義母bopatro、bopatrino配偶者の親。継父・継母は vicpatro、vicpatrino
義兄・義弟bofrato年齢の上下を区別しない
異母兄弟・異父兄弟duonfratoどちらの親が同じかは語に含まれない
曽祖父・高祖父praavo、prapraavo世代ごとに pra- を重ねる
ご両親(相手の親)viaj gepatroj自分の親も相手の親も同じ語で、敬称の形はない

年上か年下か。 日本語は「兄・姉・弟・妹」と、語そのもので言い分けます。エスペラントの frato と fratino にはこの区別がないので、必要なときは形容詞をつけます。「兄が1人と妹が1人います」は、Mi havas unu pli aĝan fraton kaj unu malpli aĝan fratinon. です。「一人っ子です」は、Mi ne havas gefratojn. と言えます。

自分の家族と相手の家族。 日本語は、自分の父を「父」、相手の父を「お父さん」と言い分けます。エスペラントにはこの区別がなく、mia patro「私の父」も via patro「あなたのお父さん」も、同じ patro です。

義理と継。 日本語の「義父」「義母」は、配偶者の親だけでなく、親の再婚相手(継父・継母)を指すこともあります。エスペラントは、配偶者の親を bopatro、bopatrino、親の再婚相手を vicpatro、vicpatrino と、はっきり使い分けます。日本語の「義」は bo- に、「継」は vic- にあたります。

世代をさかのぼる。 日本語は「曽祖父」「高祖父」のように世代ごとに別の漢字を使いますが、エスペラントは pra- を重ねるだけです。pranepo は「曽孫」です。

パパ・ママ。 日本語の「パパ」「ママ」にあたるのは、paĉjo と panjo です。papo は「教皇」、mamo は「乳房」を表す語なので、日本語の感覚で papo、mamo と呼ばないよう注意してください。

英語の parent との混同。 英語の parent(親)に形が似た parenco は、「親」ではなく「親戚」です。「親」は patro、patrino、gepatroj と言います。

家族について尋ねる

エスペラント日本語
Ĉu vi havas gefratojn?きょうだいはいますか?
Kiom da gefratoj vi havas?きょうだいは何人いますか?
Ĉu vi havas infanojn?お子さんはいますか?
Kiom da infanoj vi havas?お子さんは何人いますか?
Kiom da jaroj havas via filino?娘さんは何歳ですか?
Ĉu viaj gepatroj loĝas proksime?ご両親は近くに住んでいますか?

よくある答え方です。

エスペラント日本語
Mi havas fraton kaj du fratinojn.兄弟が1人と、姉妹が2人います。
Mi ne havas gefratojn.きょうだいはいません。
Mi havas du infanojn: filon kaj filinon.子どもが2人います。息子と娘です。

PMEG によると、相手にきょうだいがいるか、兄弟だけか、姉妹だけか分からないときも、gefratoj が使えます。語尾に注意してください。havas gefratojn には、複数の -j と対格の -nがつきます。日本語では「きょうだいがいる」と「が」を使いますが、エスペラントでは havi「持つ」の目的語なので -n がつきます。ほかの疑問詞は、疑問文と否定のページにあります。

家族の短い紹介

エスペラント日本語
Mi nomiĝas Anna, kaj mi havas grandan familion.私の名前はアンナです。大家族です。
Mia patrino, Maria, ŝatas legi librojn.母のマリアは、本を読むのが好きです。
Mi havas unu fraton kaj du fratinojn.兄弟が1人と、姉妹が2人います。
Mia frato Paŭlo havas ok jarojn.弟のパウロは8歳です。
Miaj geavoj loĝas apud la maro.祖父母は海の近くに住んでいます。
Ni vizitas ilin ĉiun someron.私たちは毎年夏に、祖父母を訪ねます。
Mi tre amas mian familion.家族が大好きです。

frato だけでは兄か弟か分からないので、日本語に訳すときは、どちらかを選ぶ必要があります。ここでは8歳なので「弟」としました。家庭の言語がエスペラントという家族もあります。エスペラントの母語話者をご覧ください。

よくある質問

エスペラント語で「母」はどう言う?

Patrino です。patro「父」に、女性を表す -in- をつけた形です。子どもはよく panjo(ママ)と呼び、「パパ」は paĉjo です。

エスペラント語で「家族」と「親戚」はどう言う?

家族は familio、家族の一員は familiano、親戚は parenco です。

エスペラント語で「両親」はどう言う?

Gepatroj です。語根 patro に、男女をまとめる ge- がついた形です。片方の親は、patro(父)か patrino(母)です。

エスペラント語で「義母」と「義兄・義弟」はどう言う?

Bopatrino と bofrato です。「義理の両親」は bogepatroj です。

エスペラント語で「兄」と「弟」は区別できる?

語そのものには区別がありません。必要なときは形容詞を加えて、兄は pli aĝa frato、弟は malpli aĝa frato と言います。

「親」や「きょうだい」を、性別を言わずに表す語はある?

伝統的な言語にはありません。単数の gepatro、gefrato を使う人もいれば、parento のような新しい語根を使う人もいます。PMEG は、どれも公式ではないとしています。

出典

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