フレーズ
エスペラント語の天気と季節の言い方|雨が降る Pluvas・暑い・寒い
天気に「それ」は要りません。Pluvas、Neĝas、Estas varme と言えば伝わります。季節と天気の言葉も、あわせて覚えましょう。
エスペラント語の天気の動詞には、主語がありません。Pluvas は「雨が降っています」、Neĝas は「雪が降っています」、Tondras は「雷が鳴っています」です。天気や気温を言うときは、estas のあとに副詞を置きます。Estas varme は「暖かいです」、Estas malvarme は「寒いです」。四季は printempo, somero, aŭtuno, vintro です。カタカナの読み方は近似で、太字と「ー」が、強く読む音節です。アクセントは必ず後ろから2番目の母音に置かれます(アルファベットをご覧ください)。
四季
| 日本語 | エスペラント | カタカナ |
|---|---|---|
| 春 | printempo | プリンテーンポ |
| 夏 | somero | ソメーロ |
| 秋 | aŭtuno | アウトゥーノ |
| 冬 | vintro | ヴィーントロ |
| 季節 | sezono | セゾーノ |
| 雨季 | pluvsezono | プルヴセゾーノ |
| 乾季 | seka sezono | セーカ セゾーノ |
| 天気、天候 | vetero | ヴェテーロ |
季節の名前はふつうの名詞で、小文字で書きます(月は、伝統的に大文字で書かれます)。ReVo は、printempo が tempo「時」で終わっていても、ひとつの語根として扱っています。季節の区切りはグレゴリオ暦で定められていて、北半球の春はおよそ3月21日から6月21日まで、南半球の春はおよそ9月23日から12月21日までです。
日本語の「春夏秋冬」は、printempo, somero, aŭtuno, vintro と、順序もそのまま対応します。printempo、vintro、ŝtormo のように子音が続く語は、カタカナでは母音が入りますが、実際には母音を足さずに、子音を素早く続けます(アルファベットをご覧ください)。日本の梅雨のように、雨の多い季節は pluvsezono「雨季」で言い表せます。
「夏に」はどう言う?
| 型 | エスペラント | 日本語 |
|---|---|---|
| 名詞+-e | Somere mi naĝas en la maro. | 夏には海で泳ぎます。 |
| en la+名詞 | En la somero ni veturis al la maro. | その夏、私たちは海へ出かけました。 |
| dum la+名詞 | Dum la vintro la tagoj estas mallongaj. | 冬のあいだは、日が短いです。 |
| ĉi-+名詞+-e | Ni havis malmulte da neĝo ĉi-vintre. | 今年の冬は、雪が少なかったです。 |
| 形容詞+名詞+-n | Venontan someron mi vojaĝos. | 今度の夏に、旅行します。 |
| tuta+名詞+-n | Neĝis la tutan vintron. | 冬のあいだずっと雪が降りました。 |
語尾 -e は、名詞を時を表す副詞にします。somere「夏に」、vintre「冬に」、matene「朝に」(副詞をご覧ください)。somere も en la somero も正しい形です。ReVo が引用する Fundamento の練習問題には、冠詞のない en somero や en vintro さえあります。
前置詞なしで、時を表す名詞に対格 -nをつけると、時点や期間を表します(PMEG)。la sekvan dimanĉon「次の日曜日に」と同じように、pasintan vintron は「この前の冬に」、la tutan vintron は「冬のあいだずっと」です。ĉi は「これ、話し手に近いもの」を表し、PMEG は ĉi-nokte「今夜」や ĉi-jara「今年の」のような複合語を挙げています。ĉi-vintre、ĉi-somere も同じ作りです。日本語の「今年の冬」「この夏」は、エスペラントでは1語で言えます。
天気の言葉
| 日本語 | エスペラント | カタカナ |
|---|---|---|
| 空 | ĉielo | チエーロ |
| 太陽 | suno | スーノ |
| 日ざし | sunbrilo | スンブリーロ |
| 雲 | nubo | ヌーボ |
| 霧、もや | nebulo | ネブーロ |
| 雨 | pluvo | プルーヴォ |
| 雪 | neĝo | ネージョ |
| ひょう | hajlo | ハイロ |
| 氷 | glacio | グラツィーオ |
| 霜 | prujno | プルイノ |
| 厳しい寒さ(水が凍る寒さ) | frosto | フロースト |
| 虹 | ĉielarko | チエラールコ |
| 風 | vento | ヴェーント |
| そよ風 | venteto | ヴェンテート |
| 強風、暴風 | ventego | ヴェンテーゴ |
| 嵐 | ŝtormo | シュトールモ |
| ハリケーン | uragano | ウラガーノ |
| 台風 | tajfuno | タイフーノ |
| 稲妻 | fulmo | フールモ |
| 雷 | tondro | トーンドロ |
| 雷雨 | fulmotondro | フルモトーンドロ |
日本語の「霜」は prujno で、ReVo は、寒い夜に凍った露や霧と定義しています。frosto は霜ではなく、水が凍るほどの厳しい寒さです。日本語の「台風」は tajfuno で、ReVo は、海の上で生まれる熱帯低気圧の暴風と定義しています。
対応する形容詞は -a で終わります。suna tago「晴れた日」、nuba「曇りの」、sennuba「雲のない」、pluva「雨の」、neĝa「雪の」、venta「風の強い」、glacia「氷の、凍った」、seka「乾いた」、malseka「湿った、ぬれた」、kota「泥だらけの」。vetero には、ふつうの形容詞を使います。bela vetero「よい天気」。
天気の動詞:主語も「それ」も要らない
英語は "it rains" のように、仮の主語 it を置きますが、エスペラント語は置きません。PMEG は、このような動詞に ĝi を使わないよう、はっきり述べています。Hodiaŭ pluvas であって、Ĝi pluvas hodiaŭ ではありません。ザメンホフの Ĝi estis varmega posttagmezo にある余分な ĝi は消え、今日では誤りとされる、とも述べています。代名詞をご覧ください。
日本語は「雨が降る」「雪が降る」「風が吹く」「雷が鳴る」と、名詞と動詞を組み合わせて言います。エスペラントの pluvi「雨が降る」、neĝi「雪が降る」、venti「風が吹く」、tondri「雷が鳴る」は、この全体を1語で表す動詞です。日本語の言い方にならって La pluvo falas と組み立てても、文法的には成り立ちますが、天気を言うふつうの形は Pluvas です。
| エスペラント | 日本語 | 不定詞 | カタカナ |
|---|---|---|---|
| Pluvas. | 雨が降っています。 | pluvi | プルーヴァス |
| Neĝas. | 雪が降っています。 | neĝi | ネージャス |
| Tondras. | 雷が鳴っています。 | tondri | トーンドラス |
| Fulmas. | 稲妻が光っています。 | fulmi | フールマス |
| Hajlas. | ひょうが降っています。 | hajli | ハイラス |
| Ventas. | 風が吹いています。 | venti | ヴェーンタス |
| Frostas. | 凍えるほど寒いです。 | frosti | フロースタス |
| Ŝtormas. | 嵐が吹き荒れています。 | ŝtormi | シュトールマス |
| Sunas. | 日が照っています。 | suni | スーナス |
| Tagiĝas. | 夜が明けます。 | tagiĝi | タギージャス |
ふつうの語尾で時制が表せます(動詞をご覧ください)。Hieraŭ pluvis「昨日は雨でした」、Morgaŭ pluvos「明日は雨でしょう」。副詞で強さも言えます。Pluvas forte「雨が激しく降っています」、Neĝas multe「雪がたくさん降ります」。
雨以外のものが雨のように降る場合は、その降ってくるものが主語になるので、-n はつきません。Pluvis ŝtonoj sur la tegmenton は「石が屋根に降り注ぎました」です。PMEG は、ここで ŝtonojn と言わないよう注意しています。
「暖かい」:Estas varme
estas に本当の主語がないとき、状況を表す語は形容詞ではなく、-e で終わる副詞です(PMEG)。Estas varme であって、Estas varma ではありません。PMEG 自身の例にも、Estas mallume「暗いです」があります。
日本語の「暑いですね」「寒いな」も、主語を言わずに形容詞だけで天気を言います。Estas varme と同じ発想ですが、エスペラントでは形容詞ではなく、-e の副詞にします。
| エスペラント | 日本語 |
|---|---|
| Estas varme. | 暖かいです。 |
| Estas malvarme. | 寒いです。 |
| Estas sune. | 晴れています。 |
| Estas nube, sed ne pluvas. | 曇っていますが、雨は降っていません。 |
| Estas nebule. | 霧が出ています。 |
| Estas malseke. | ぬれています。 |
| Estas tro malvarme por naĝi. | 寒すぎて泳げません。 |
主語があるときは、形容詞に戻り、主語に一致します。La vetero estas varma は「天気は暖かいです」(主語は vetero)、Estas bela vetero は「よい天気です」(形容詞は vetero についています)。
自分がどう感じるかを言うには、動詞 varmi と malvarmi を使います。ReVo は、それぞれ、暖かい、寒いという状態にあること、またはそう感じることと定義しています。Mi malvarmas は「私は寒いです」、Al mi varmas は「私は暖かく感じます」、Ĉu tro varmas? は「暑すぎますか?」です。Mi frostas は「凍えています」で、ReVo は、frosti を、凍るような寒さを感じることと定義しています。
気温
| エスペラント | 日本語 |
|---|---|
| Kiom da gradoj estas ekstere? | 外は何度ですか? |
| Estas dudek gradoj. | 20度です。 |
| Estas dudek du gradoj celsiaj. | 摂氏22度です。 |
| Estas dek gradoj super nulo. | プラス10度です。 |
| Estis dek gradoj sub nulo ĉi-matene. | 今朝は氷点下10度でした。 |
| La temperaturo nun estas minus dek gradoj. | 気温は今、マイナス10度です。 |
| Morgaŭ estos pli varme. | 明日はもっと暖かくなります。 |
数を先に言い、そのあとに gradoj「度」を続けます(「1度」は unu grado)。数をご覧ください。PMEG は、気温の符号の読み方を2通り挙げています。+10° は plus dek gradoj か dek gradoj super nulo、−10° は minus dek gradoj か dek gradoj sub nulo です。日本語の「マイナス10度」「氷点下10度」「零下10度」は、どれも同じ意味で、エスペラントでは上の2通りで言えます。
接尾辞 -eg-「より強い」と -et-「より弱い」で、程度の段階が作れます。malvarmega「とても寒い」、malvarma「寒い」、malvarmeta「ひんやりした」、varma「暖かい」、varmega「とても暑い」。天気の文にするには、-a を -e に替えます。Estas varmege「とても暑いです」。
ReVo によると、varma は伝統的に、心地よい穏やかな暖かさを表し、varmega は、不快なほどの、ときには焼けつくような暑さを表します。辞書 PV と PIV ではこの区別が失われましたが、ロシア語やドイツ語を話すエスペランティストは、今も守っています、とも述べています。
日本語の「暑い・寒い」との対応
日本語は、気温の感じ方を「暑い・暖かい・涼しい・寒い」と細かく言い分けます。エスペラントでは、varma と malvarma に -eg- と -et- をつけて、程度で言い分けます。おおよその目安は次のとおりです。
| 日本語 | エスペラント | 目安 |
|---|---|---|
| 暑い | varmega | 不快なほどの暑さ(ReVo) |
| 暖かい | varma | 心地よい暖かさ(ReVo) |
| 涼しい、ひんやりした | malvarmeta | 少しだけ冷たい |
| 寒い | malvarma | |
| 凍えるほど寒い | malvarmega |
日本語は、気温の「暑い」と、ものに触れたときの「熱い」を別の語にし、「寒い」と「冷たい」も分けます。エスペラントは、どちらにも同じ varma、malvarma を使います。varma teo は「温かいお茶、熱いお茶」、malvarma akvo は「冷たい水」です。
天気の語から語を作る
| 語 | 部品 | 日本語 |
|---|---|---|
| pluvego | pluv·eg·o | 土砂降り |
| pluveto | pluv·et·o | 小雨、霧雨 |
| pluvero | pluv·er·o | 雨粒 |
| neĝero | neĝ·er·o | 雪のひとひら |
| neĝulo、neĝhomo | neĝ·ul·o、neĝ·hom·o | 雪だるま |
| pluvneĝo | pluv·neĝ·o | みぞれ(落ちながら溶ける雪) |
| senpluveco | sen·pluv·ec·o | 日照り、干ばつ |
| pluvombrelo、sunombrelo | pluv·ombrel·o、sun·ombrel·o | 雨傘、日傘 |
| pluvmantelo | pluv·mantel·o | レインコート |
| fulmotondro | fulm·o·tondr·o | 雷雨 |
| ĉielarko | ĉiel·ark·o | 虹 |
| malvarmumo | mal·varm·um·o | 風邪 |
接尾辞 -er- は、かたまりの一片を表すので、neĝero は neĝo の一片です。動詞の形もあります。pluveti「小雨が降る」、pluvegi「土砂降りになる」。ReVo は、ombrelo 自体を、雨や日ざしを防ぐ持ち運びのできる盾と定義していて、pluvombrelo と sunombrelo が、どちらなのかを言い分けます。日本語の「雨傘」と「日傘」と同じ作りです。
「寒さ」には注意してください。malvarmo は低い気温のことで、malvarmumo は病気の「風邪」です。日本語では「寒さ」と「風邪」はまったく別の語ですが、エスペラントでは形が似ているので、取り違えないようにしましょう。くわしくは語形成をご覧ください。
-iĝ-「なる」のついた動詞は、単独でも使えます。Aŭtune pli kaj pli malvarmiĝas は「秋にはだんだん寒くなります」、Vesperiĝas は「日が暮れます」です。
天気の話をする
| エスペラント | 日本語 |
|---|---|
| Kia estas la vetero en via urbo? | あなたの町の天気はどうですか? |
| Kia bela tago! | なんてすてきな日でしょう! |
| Pluvas, prenu ombrelon. | 雨が降っています。傘を持っていってください。 |
| Surmetu mantelon, ĉar estas malvarme. | 寒いので、コートを着てください。 |
| Ĉu morgaŭ pluvos? | 明日は雨が降りますか? |
| Laŭ la veterprognozo morgaŭ neĝos. | 天気予報によると、明日は雪です。 |
| Kiun sezonon vi plej ŝatas? | どの季節がいちばん好きですか? |
| Mi plej ŝatas la printempon. | 私は春がいちばん好きです。 |
Kia bela tago! は、日本語の「いい天気ですね」にあたる軽い一言として使えます。最後の2文は対格を使います。季節は ŝatas の目的語なので、-n がつきます。日本語では「春が好き」と「が」を使いますが、エスペラントの ŝati の対象は目的語です。対格をご覧ください。
よくある質問
エスペラント語で「雨が降っています」はどう言う?
Pluvas. です。「それ」にあたる語はありません。天気の動詞には主語がなく、PMEG は ĝi を加えないよう述べています。過去は Pluvis、未来は Pluvos です。
エスペラント語で「寒い」「暑い」はどう言う?
Estas malvarme(寒い)と Estas varme(暖かい)で、とても暑いときは Estas varmege です。estas のあとの語は、-e で終わる副詞です。
エスペラント語で季節は何と言う?
Printempo(春)、somero(夏)、aŭtuno(秋)、vintro(冬)で、どれも小文字で書きます。
エスペラント語で「冬に」はどう言う?
Vintre か en la vintro です。「今年の冬」は ĉi-vintre、「この前の冬に」は pasintan vintron と言います。
エスペラント語で気温はどう言う?
数と gradoj を言います。Estas dek gradoj. 氷点下は minus dek gradoj か dek gradoj sub nulo です。
エスペラント語で「台風」「梅雨」「霜」は何と言う?
台風は tajfuno、霜は prujno です。梅雨のように雨の多い季節は、pluvsezono「雨季」で言い表せます。
出典
- PMEG: Sensubjektaj verboj (pluvi, neĝi, hajli, ŝtormi, frosti, fulmi, tondri)
- PMEG: Tria persono(ĝi を使わない主語なしの動詞)
- PMEG: Uzo de E-vortoj (Estas mallume, Kritiki estas facile)
- PMEG: N por tempopunktoとN por mezuro
- PMEG: Dum
- PMEG: Ĉi (ĉi-nokte, la ĉi-jara somero)
- PMEG: Plus kaj minus (plus dek gradoj, dek gradoj sub nulo)
- ReVo: printempo、somero、aŭtuno、vintro、sezono
- ReVo: pluvo と派生語、neĝo、vento、nebulo、fulmo、tondri、hajlo
- ReVo: ŝtormo、uragano、tajfuno、frosto、prujno、glacio、nubo、vetero、suno
- ReVo: varma, malvarma と派生語、grado、ombrelo
- Tatoeba の文(CC BY 2.0 FR)。そのまま使用:#2127737、#980568、#557222、#583328。短縮・改変して使用し、用法の確認にも使ったもの:#13090664、#12313539、#2652792、#639494、#870840、#6380476
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