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エスペラント語の台所と料理の言葉|調理の動詞・道具・レシピ

kuirejo から kuiraĵo まで、レシピを読み、書くために必要な、台所の言葉・調理の動詞・量の言い方を紹介します。

更新日: 約8分で読めます

エスペラント語で台所は kuirejo です。kuiri「料理する」に、場所を表す -ej- がついた形です。主な調理の動詞は、kuiri「料理する」、boli「沸く」、friti「油で焼く・炒める・揚げる」、baki「オーブンなどで焼く」、rosti「脂や水を使わずに焼く、炒る」です。道具の多くは動詞から作られ、tranĉi「切る」から tranĉilo「ナイフ、包丁」ができます。食べ物の語は食べ物と飲み物、住まいのほかの部分は家と住まいのページにあります。カタカナの読み方は近似で、太字と「ー」が、強く読む音節です。

台所とその設備

日本語エスペラントカタカナ備考
台所、キッチンkuirejoクイレーヨ料理をする場所
オーブンbakfornoバクフォールノ焼くための forno
かまど、炉、窯、オーブンfornoフォールノ範囲が広い:焼く、溶かす、暖めるための装置
レンジ(オーブンつきのコンロ)forneloフォルネーロReVo:オーブンの庫内と、調理板や火口を備えた調理器具
オーブンの庫内bakujoバクーヨbaki + -uj-
冷蔵庫fridujoフリドゥーヨ辞書 ReVo は、frida「冷たい」を新語としている
冷凍庫frostujoフロストゥーヨ食べ物が何か月ももつ
やかんbolkruĉoボルクルーチョ取っ手、蓋、注ぎ口がある

鍋・フライパン・道具

日本語エスペラントカタカナ備考
鍋、つぼpotoポート植木鉢も表す
柄つきの鍋(シチュー鍋)kaseroloカセローロpato より深い
フライパンpatoパート浅く、柄が長い。ReVo は fritilo も載せている
蓋kovriloコヴリーロkovri「覆う」
ふるい、ざるkribriloクリブリーロkribri「ふるいにかける」
おろし金raspiloラスピーロraspi「おろす」
泡立て器kirliloキルリーロ卵やクリームを泡立てる
おたま、ひしゃくĉerpiloチェルピーロ液体をすくう
はかりpesiloペスィーロ重さをはかる

食器とカトラリー

日本語エスペラントカタカナ備考
皿(食べるための)teleroテレーロ浅く、そこから食べる
大皿、(盛りつけた)料理pladoプラード取り分ける皿、またはその上の料理
ボウル、鉢bovloボーヴロ首(くびれ)のない器
カップtasoターソ熱い飲み物用
コップ、グラスglasoグラーソ幅より高さがある
ナイフ、包丁tranĉiloトランチーロ
フォークforkoフォールコ
スプーンkuleroクレーロ
カトラリーmanĝilaroマンジラーロmanĝi + -il- + -ar-
箸haŝio、manĝbastonetoハシーオ、マンジバストネートReVo の定義は manĝbastoneto。haŝio は日本語の「はし」から

調理の動詞

調理の動詞は、ほとんどが他動詞で、目的語に -n がつきます(対格をご覧ください)。

日本語エスペラントカタカナ備考
料理するkuiriクイーリ一般的な動詞
ゆでる、煮るbolkuiriボルクイーリ沸騰したお湯の中で
油で焼く、炒める、揚げるfritiフリーティ熱い油や脂で
オーブンなどで焼くbakiバーキオーブンや灰の中で
脂や水を使わずに焼く、炒るrostiロースティ脂も水も加えない
網で焼くkradrostiクラドロースティ火の上の網で
煮込むstufiストゥーフィ閉じた鍋で、ゆっくり
蒸すvaporkuiriヴァポルクイーリvaporo「蒸気」+ kuiri

下ごしらえ

日本語エスペラントカタカナ備考
切るtranĉiトラーンチ
刻む、ぶつ切りにするhakiハーキ鋭い道具を打ちつけて切り分ける(ReVo)
皮をむくsenŝeligiセンシェリーギReVo:senŝeligi terpomon「じゃがいもの皮をむく」
混ぜるmiksiミークスィ
かき混ぜるkirliキールリすばやく回す動き
こねるknediクネーディ粉と水を生地にする
注ぐverŝiヴェールシ液体を
(粉や粒を)あける、ふりかけるŝutiシューティ穀物、砂、小麦粉
加えるaldoniアルドーニ
塗るŝmiriシュミーリ脂を薄く
塩を加える/香辛料を加えるsali / spiciサーリ / スピーツィ塩を足す/香辛料を足す
味見するgustumiグストゥーミわざと味わう

Gusti は別の動詞で、目的語を取りません。La supo bongustas. 「スープはおいしいです。」比べてみましょう。Mi gustumas la supon. 「私はスープを味見しています。」

熱と冷たさ

日本語エスペラントカタカナ備考
温めるvarmigiヴァルミーギ
冷ます、冷やすmalvarmigiマルヴァルミーギ
溶かすfandiファーンディfandiĝi「ひとりでに溶ける」
(凍ったものが)とけるdegeliデゲーリ自動詞
凍らせるfrostigiフロスティーギ凍るほど冷たくする
冷えているfridiフリーディReVo の用例は冷蔵庫

沸く・煮える・溶ける:台所の -ig- と -iĝ-

英語では「水が沸く」と「水を沸かす」に同じ動詞を使いますが、日本語は「沸く/沸かす」と言い分けます。エスペラントも二つに分けます。Boli は液体のほうの動き、boligi は液体にする人の動作です。逆向きの動詞もあります。kuiri は食べ物にする動作、kuiriĝi は食べ物のほうの変化です。規則は-ig- と -iĝ-のページにあります。

動詞ひとりでにだれかがする
boli → boligiLa lakto bolas. 「牛乳が沸騰しています。」Mi boligas la lakton. 「私は牛乳を沸騰させます。」
kuiriĝi ← kuiriLa supo kuiriĝas. 「スープが煮えています。」Mi kuiras la supon. 「私はスープを煮ています。」
fandiĝi ← fandiLa butero fandiĝas. 「バターが溶けています。」Mi fandas la buteron. 「私はバターを溶かします。」

日本語の自動詞と他動詞の対(沸く/沸かす、煮える/煮る、溶ける/溶かす)は、語ごとに形が違います。エスペラントでは、-iĝ- と -ig- で規則的に作れます。

日本語の調理の動詞とエスペラントの動詞

日本語の調理の動詞は細かく分かれているので、エスペラントの一つの動詞が日本語の複数の動詞にあたることがあります。

日本語エスペラントひとこと
揚げるfritiReVo の日本語訳。熱い油や脂で調理すること
炒める、(油をひいて)焼くfriti油や脂を使うなら friti。ReVo の krespo の定義にも、pato で fritas(焼く)とある
(オーブンで)焼くbakiオーブンや灰の中で。パンやケーキ
(脂や水なしで)炒る、あぶるrostiReVo の用例は rosti terpomojn, grajnojn, panon, kafon(じゃがいも、穀物、パン、コーヒー豆)
(網で)焼くkradrosti火の上の網で
ゆでる、煮るbolkuiriReVo の日本語訳は「煮る」。沸騰したお湯の中で
煮込むstufi閉じた鍋で、ゆっくり
蒸すvaporkuiriReVo の日本語訳は「蒸す」

日本語の「料理する」は、サラダや刺身のように火を使わないものにも使います。Kuiri は、ReVo の定義では、食べ物を熱にさらして食べられるようにすることです。熱を使わずに用意するなら、prepari「用意する」を使います。Mi preparas salaton. 「私はサラダを用意します。」日本語の名詞「料理」は、調理したものなら kuiraĵo、皿に盛った一品なら plado です。「ご飯を炊く」は kuiri rizon と言います。

カタカナ語の落とし穴

日本語に入ったカタカナ語は、エスペラントの語と重ならないことがあります。

日本語エスペラントでは違い
レンジfornelo日本語の「レンジ」は電子レンジを指すことが多い。fornelo はオーブンとコンロのある調理器具。電子レンジは mikroondilo(ReVo)
ストーブhejtoforno日本語の「ストーブ」は暖房器具で、ReVo の訳語もこれ。英語の stove(調理用)にあたるのは fornelo
ポットpoto日本語の「ポット」は、湯を沸かしたり保温したりする器(電気ポット、ティーポット)。ReVo は poto を、料理や保存、植物栽培に使う丈夫な壁の器と定義し、ティーポットは tekruĉo とする
コップ、カップglaso、taso「コップ」は glaso(ReVo:ふつうは冷たい飲み物用)、「カップ」は taso(熱い飲み物用)。kupo は吸い玉で、カップではない
茶碗bovloご飯茶碗のような首のない器は bovlo。taso は、熱い飲み物用の、取っ手のある器

量を表す言葉

日本語エスペラントカタカナ備考
キログラム/グラムkilogramo / gramoキログラーモ / グラーモ
リットルlitroリートロ
ミリリットルmililitroミリリートロReVo:リットルの1,000分の1
デシリットルdecilitroデツィリートロ1リットルの10分の1
カップtasoターソReVo:料理では約150 ml
大さじsupkuleroスプクレーロ約15 ml
小さじtekuleroテクレーロ約5 ml
1個、1切れ/薄切りpeco / tranĉaĵoペーツォ / トランチャージョ
半分/4分の1duono / kvaronoドゥオーノ / クヴァローノduono de la kuko「ケーキの半分」

量られるものは da のあとに来て、-n はつきません。du tasoj da faruno 「小麦粉2カップ」。量を表す語が目的語のときは、その語に -n がつきます。Mi aldonas du tasojn da faruno. da のほかの規則は、食べ物と飲み物のページにあります。

日本のレシピとの違い。 日本では、計量カップ1杯は200 ml、計量スプーンの大さじ1杯は15 ml、小さじ1杯は5 ml と決まっています(米用のカップは180 ml で、1合です)。エスペラントの supkulero と tekulero は、日本の大さじ・小さじと同じ量です。でも taso は、ReVo では料理で約150 ml なので、日本の1カップ(200 ml)より少なくなります。日本のレシピをエスペラントにするときは、200 mililitroj da lakto(牛乳200 ml)のように ml で書くと確実です。

レシピ:krespoj(クレープ)

レシピは recepto、材料は ingredienco です。ReVo は、krespo を、小麦粉に牛乳と卵をまぜて、pato で焼く薄い生地と定義し、patkuko とも呼びます。ReVo の日本語訳は「クレープ」です。patkuko には「ホットケーキ」の訳語が当てられていますが、このレシピは薄く焼く生地です。

Ingrediencoj ― 材料:150 gramoj da faruno(小麦粉150 g)、3 decilitroj da lakto(牛乳3デシリットル=300 ml)、2 ovoj(卵2個)、iom da salo(塩少々)、1 supkulero da oleo(油大さじ1)、sukero kaj citrono(砂糖とレモン)。

Kiel prepari ― 作り方:

  1. Metu la farunon en grandan bovlon. – 「小麦粉を大きなボウルに入れます。」
  2. Rompu la ovojn en la bovlon kaj aldonu la lakton kaj iom da salo. – 「卵をボウルに割り入れ、牛乳と塩少々を加えます。」
  3. Kirlu la miksaĵon per forko, ĝis ĝi fariĝos glata. – 「なめらかになるまで、フォークでかき混ぜます。」
  4. Lasu la miksaĵon ripozi dek minutojn. – 「生地を10分休ませます。」
  5. Varmigu la paton kaj ŝmiru ĝin per iom da oleo. – 「フライパンを温め、油を少しひきます。」
  6. Verŝu en la paton iom de la miksaĵo. – 「生地を少しフライパンに流し入れます。」
  7. Fritu la krespon du minutojn, turnu ĝin kaj fritu ĝin ankoraŭ unu minuton. – 「クレープを2分焼き、裏返して、さらに1分焼きます。」
  8. Ripetu, ĝis la miksaĵo finiĝos. – 「生地がなくなるまで繰り返します。」
  9. Servu la krespojn kun sukero kaj citrono. – 「クレープを砂糖とレモンを添えて出します。」

手順は -u で終わる命令形です(動詞をご覧ください)。「〜しましょう」には ni をつけて、Ni kuiru! 「料理しましょう!」と言います。時間の長さは、前置詞なしの -n で表します。du minutojn 「2分」。日本語の「2分焼く」に助詞が要らないのと似ています。また、da は la の前に置きません。iom da salo 「塩少々」ですが、iom de la miksaĵo 「生地の一部」と言います。

台所の語の組み立て方

語の部品意味例
-ej-場所kuirejo 台所、bakejo パン屋
-il-道具、器具tranĉilo ナイフ、包丁、raspilo おろし金、rostilo あぶるための器具
-uj-入れ物fridujo 冷蔵庫、piprujo こしょう入れ、salujo 塩入れ
-aĵ-具体的なものkuiraĵo 料理(調理したもの)、fritaĵo 揚げ物・炒め物、bakaĵo 焼き菓子、パン類
-ist-その職業の人kuiristo 料理人、bakisto パン職人
-ar-集まりmanĝilaro カトラリー、vazaro 食器類

PMEG によると、-il- のつく語はふつう動詞から作ります。調理の動詞から道具の名前ができます。rosti → rostilo、miksi → miksilo です。ただし、できる語がすべて使われるわけではありません。ReVo は bolilo を「避けるべき語」と記し、bolkruĉo を好んでいます。接尾辞と語形成をご覧ください。Kuirilo は、台所の道具や器具の総称です。

よくある質問

エスペラント語で「台所」は何と言う?

Kuirejo です。kuiri「料理する」と -ej-「場所」からできています。

エスペラント語で「料理する」は何と言う?

Kuiri です。Mi kuiras vespermanĝon. 「私は夕食を作っています。」より具体的な動詞は、friti、baki、rosti、bolkuiri です。

エスペラント語で「焼く」は baki、rosti、friti のどれ?

オーブンや灰の中で焼くなら baki、脂や水を使わずに焼いたり炒ったりするなら rosti、油や脂を使って焼く・炒める・揚げるなら friti です。網で焼くなら kradrosti と言います。

boli と boligi は何が違う?

Boli は液体のほうの動きです。La akvo bolas. 「水が沸いています。」Boligi は液体にする人の動作です。Mi boligas akvon. 「私は水を沸かします。」食べ物をお湯でゆでるときは bolkuiri です。Mi bolkuiras terpomojn. 「私はじゃがいもをゆでます。」

エスペラント語で「フライパン」や「鍋」は何と言う?

フライパンは pato、鍋は poto か、柄つきの kaserolo です。

エスペラント語のレシピで、分量はどう言う?

量を表す語を言って、そのあとに da を置きます。taso da lakto 「カップ1杯の牛乳」、supkulero da oleo 「大さじ1杯の油」。

出典

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