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エスペラント語の宗教・信仰の言葉|宗教 religio・祈る preĝi・教会 preĝejo

信仰、無信仰、礼拝の場所、祭り、聖職者を表す中立的な言葉と、それを作る語の部品を学びます。

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エスペラント語で宗教は religio、信仰・信念は kredo、信じるは kredi、祈るは preĝi です。宗教の名前には、「教え」を表す -ism- をつけ、信者には「一員」を表す -an- をつけることがよくあります。kristanismo「キリスト教」、kristano「キリスト教徒」がその例です。語はどれも中立的な呼び名で、このページは信仰にも無信仰にも立場を取りません。カタカナの読みは近似で、太字と「ー」が、強く読む音節です。

信仰・信念・祈り

Kredi は、何かを信じるときは je、「〜ということを信じる」ときは ke を取ります。kredi je Dio「神を信じる」、Mi kredas, ke vi pravas. – 「あなたは正しいと思います。」

日本語エスペラントカタカナ補足
宗教religioレリギーオ形容詞:religia
信仰、信じる人kredo、kredantoクレード、クレダーント
信頼、信心fidoフィードReVo:kredo より「信頼」に近い
神(唯一の神);神、女神Dio;dio、diinoディーオ;ディーオ、ディイーノ唯一の最高の存在は大文字
聖なる、聖人sankta、sanktuloサーンクタ、サンクトゥーロ
祈る、祈りpreĝi、preĝoプレージ、プレージョpreĝi al は「〜に祈る」
崇拝、儀式kulto、ritoクールト、リート
礼拝diservoディセールヴォ
聖書、クルアーン(コーラン)、トーラーBiblio、Korano、Toraoビブリーオ、コラーノ、トラーオ大文字で書く
魂、霊animo、spiritoアニーモ、スピリートどちらも「精神、心」の意味もある
預言者、天使profeto、anĝeloプロフェート、アンジェーロ
奇跡、罪miraklo、pekoミラークロ、ペーコ犯罪の「罪」は krimo(法律・警察・犯罪)
祝福、祝福するbeno、beniベーノ、ベーニ
天(天国)、楽園、地獄ĉielo、paradizo、inferoチエーロ、パラディーゾ、インフェーロĉielo は「空」の意味でもある
生まれ変わり(輪廻転生)、カルマ(業)reenkarniĝo、karmoレエンカルニージョ、カールモReVo:仏教とヒンドゥー教の「業」
断食、断食するfasto、fastiファースト、ファースティ
巡礼、巡礼者pilgrimo、pilgrimantoピルグリーモ、ピルグリマーントReVo は、この2語を取り違えないよう注意している
無神論者ateistoアテイースト無神論は ateismo。ReVo の同義語 sendiulo「神のない人」
不可知論者agnostikuloアグノスティクーロReVo:哲学的・宗教的な信条のどれも受け入れない人

宗教とその信者

PMEG は、次のパターンを示しています。Kristo「キリスト」から kristano(信者)と kristanismo(教え)ができます。仏教には、PMEG は budhisto と budhismo を勧め、budhano も使われます。ReVo の主な見出しは budaismo と budaisto です。形容詞は -a で終わります。kristana、islama、juda、hinduisma。

日本語エスペラントカタカナ補足
キリスト教、キリスト教徒kristanismo、kristanoクリスタニースモ、クリスターノ
ローマ・カトリック(の)、カトリック信者romkatolika、katolikoロムカトリーカ、カトリーコ下の説明を参照
プロテスタントprotestantoプロテスターントReVo:たとえば luterano「ルター派」
正教(東方正教会)ortodoksa kristanismoオルトドークサ クリスタニースモ
イスラム教、イスラム教徒(ムスリム)islamo、islamanoイスラーモ、イスラマーノ
ユダヤ教、ユダヤ人judismo、judoユディースモ、ユードReVo は judaismo をまれで避けるべき語としている
ヒンドゥー教、ヒンドゥー教徒hinduismo、hinduoヒンドゥイースモ、ヒンドゥーオ
仏教、仏教徒budhismo、budhisto、budhanoブドヒースモ、ブドヒースト、ブドハーノReVo:budaismo
神道ŝintoismoシントイースモReVo:ŝintoo とも
道教daŭismo、taoismoダウイースモ、タオイースモ
儒教konfuceanismoコンフツェアニースモPMEG:konfuceismo とも
シク教、シク教徒sikismo、sikoシキースモ、シーコVikipedio の形
バハイ教、バハイ教徒bahaismo、bahaanoバハイースモ、バハアーノ

語の選び方について。

  • イスラム教徒。 islamano を使います。ReVo は、mahometano(ザメンホフと PIV の語)は、イスラム教徒が不快に思うため、中立的な場面では避けるべきだとしています。
  • イスラム教。 宗教そのものは islamo と言います。ReVo は islamismo を、厳格な形のイスラム社会をめざす政治と定義しています。
  • カトリック。 Romkatolika が正確な形容詞です。ReVo は、ただの katolika が、ほかの教会の名前にも現れると記しています。
  • ユダヤ。 ReVo は judo を、古代ヘブライ人の子孫である民族の一員、またはその宗教の一員と定義しています。スポーツの柔道は ĵudo(ジュード)です。

礼拝の場所

PMEG は、preĝejo が伝統的には主にキリスト教の教会に使われるが、どの宗教にも使えると説明しています。正確に言うには、形容詞を足します。islama preĝejo「イスラム教の礼拝所」、hinduisma preĝejo「ヒンドゥー教の礼拝所」。

日本語エスペラントカタカナ補足
教会、礼拝所preĝejoプレジェーヨpreĝi「祈る」+-ej-「場所」
キリスト教の教会kirkoキールコPMEG:とてもまれ
大聖堂katedraloカテドラーロ司教の教会
モスク、ミナレット(尖塔)moskeo、minaretoモスケーオ、ミナレート
シナゴーグsinagogoシナゴーゴ
寺院、神殿temploテームプロ
パゴダpagodoパゴードReVo:アジアの寺院
修道院、僧院monaĥejoモナヘーヨmonaĥo+-ej-
礼拝堂(チャペル)、祭壇kapelo、altaroカペーロ、アルターロ
聖地sanktejoサンクテーヨ

祭りと聖なる日

PMEG は、祭りの名前を固有名詞として扱い、大文字で書き、ふつう la をつけません(Kristnasko、Pasko)。日付は暦によってずれるため、表には ReVo と Vikipedio が述べていることだけを載せました。祝いのあいさつはお祝いと願いにあります。

日本語エスペラントカタカナ補足
クリスマス(降誕祭)KristnaskoクリストナースコReVo:ほとんどの教会で12月25日、アルメニア人では1月6日
待降節(アドベント)Adventoアドヴェーントクリスマス前の4週間
公現祭(エピファニー)Epifanioエピファニーオ1月6日
四旬節(レント)KaresmoカレースモReVo:「大きな断食」の西方での呼び名
復活祭(イースター)、過越祭PaskoパースコReVo は両方の意味を載せている
過越祭PesaĥoペサーホVikipedio:juda Pasko とも
ペンテコステ(聖霊降臨祭)PentekostoペンテコーストReVo:ユダヤ教とキリスト教の祭り
ユダヤ教の新年Roŝ Haŝanaロシュ ハシャーナVikipedio
ヨム・キプール(贖罪の日)JomkipuroヨムキプーロReVo:悔い改めの日
ハヌカーĤanukoハヌーコReVo:8日間のユダヤ教の冬の祭り
ラマダーンRamadanoラマダーノReVo:イスラム暦の9月、日中は断食
メッカ巡礼(ハッジ)haĝoハージョ
ディワリ(ディーワーリー)DivaloディヴァーロVikipedio:インドの大きな祭り
土曜日、日曜日sabato、dimanĉoサバート、ディマーンチョReVo:土曜日はユダヤ教で、日曜日はキリスト教で聖なる日。曜日と月を参照

人と役割

日本語エスペラントカタカナ補足
司祭、女性の司祭pastro、pastrinoパーストロ、パストリーノ
プロテスタントの牧師pastoroパストーロReVo:プロテスタント教会の pastro
司教、教皇episkopo、papoエピスコーポ、パーポ
修道士、修道女monaĥo、monaĥinoモナーホ、モナヒーノ
イマーム、ムアッジンimamo、muezinoイマーモ、ムエズィーノムアッジンは礼拝の時刻を知らせる
ラビrabenoラベーノ
ラマ、グルlamao、guruoラマーオ、グルーオReVo:チベット仏教;ヒンドゥー教
説教者、聖職者(全体)predikisto、klerikaroプレディキースト、クレリカーロ

日本語話者への注意:日本語の宗教用語との違い

日本語の宗教の言葉は、漢語とカタカナ語が混ざり、宗教や宗派ごとに呼び分けるものが多くあります。エスペラントとの違いを、6つ挙げます。

  • 「神」は1語、Dio と dio は2つ。 日本語の「神」は、唯一の神にも、神々のひとりにも使います。エスペラントでは、唯一の最高の存在を大文字の Dio、神々のひとりを小文字の dio(女神は diino)と書き分けます。
  • 「神父」「司祭」と「牧師」。 日本語は、宗派によって「神父」「司祭」と「牧師」を呼び分けます。エスペラントの表では、pastro「司祭」と pastoro「プロテスタントの牧師」が対になります。1文字違いなので、取り違えないでください。
  • 「寺」と「神社」。 日本語は仏教の「寺」と神道の「神社」を呼び分けますが、表の templo は宗教を限りません。区別したいときは、preĝejo で見たのと同じように、形容詞をつけます。budhisma templo「仏教の寺」、ŝintoisma templo「神道の社」。
  • 「柔道」と「ユダヤ人」。 judo(ユード)は「ユダヤ人」、ĵudo(ジュード)は「柔道」です。ĵ の1文字で、意味がまったく変わります。
  • イスラム教の呼び方。 日本語では「イスラム教」「イスラーム教」と書き、信者を「イスラム教徒」または「ムスリム」と呼びます。エスペラントでは、islamo と islamano がこれにあたります。mahometano は避けます(上の説明を参照)。
  • 「罪」は1語、peko と krimo は2つ。 日本語の「罪」は、宗教の罪にも犯罪にも使います。エスペラントでは、宗教の罪は peko、犯罪は krimo です。

祭りの名前は、日本語では、漢語の訳語とカタカナ語が並ぶものがあります。「降誕祭」と「クリスマス」はどちらも Kristnasko、「復活祭」と「イースター」はどちらも Pasko、「四旬節」と「レント」はどちらも Karesmo です。カタカナの表記がゆれる祭りもあります(ラマダーン/ラマダン、ハヌカー/ハヌカ)が、エスペラントの綴りは Ramadano、Ĥanuko の1つです。

信仰を表す語の部品

語の部品意味例日本語
-ism-教え、主義kristanismoキリスト教
-an-信者、一員islamano、samreligianoイスラム教徒;同じ宗教の人(PMEG)
-ist-それに携わる人budhisto仏教徒
-ej-場所preĝejo、monaĥejo教会、修道院
-ul-性質を持つ人sanktulo、sendiulo聖人、神のない人
-in-女性pastrino、diino女性の司祭、女神
-iĝ-なるkristaniĝi、islamiĝiキリスト教徒になる、イスラム教に入る

宗教の名前は小文字で書きます。接尾辞、接頭辞、語形成を参照してください。

文の中の宗教の言葉

エスペラント日本語
Mia avino preĝas ĉiutage.「私の祖母は毎日祈っています。」
Ni iras al la preĝejo ĉiun dimanĉon.「私たちは毎週日曜日に教会へ行きます。」
Kie estas la plej proksima moskeo?「いちばん近いモスクはどこですか?」
Je kioma horo komenciĝas la diservo?「礼拝は何時に始まりますか?」
Li estas ateisto, sed li respektas la kredon de aliaj.「彼は無神論者ですが、ほかの人の信仰を尊重しています。」
Dum Ramadano multaj islamanoj fastas de la sunleviĝo ĝis la sunsubiro.「ラマダーンの間、多くのイスラム教徒が日の出から日没まで断食します。」
Ĥanuko daŭras ok tagojn.「ハヌカーは8日間続きます。」
En multaj landoj oni festas Kristnaskon la 25-an de Decembro.「多くの国で、人々は12月25日にクリスマスを祝います。」

直接目的語には -n がつきます(festas Kristnaskon)。前置詞のない時の表現にもつきます(ĉiun dimanĉon、ok tagojn)。日本語の「毎週日曜日に」の「に」にあたる語はありません。対格を参照してください。

エスペラントと宗教

エスペラント自体は宗教を持ちません。1905年のブローニュ宣言以来、運動はエスペラントを、だれもがどんな目的にも使える中立の言語と定めてきました。ブラジルでは、ブラジル心霊主義連盟が1912年に無料の講座を開いて以来、スピリティズム(spiritismo)の信者がエスペラントを広めてきました(エスペラントとスピリティズム参照)。日本では、1923年に宗教団体の大本がエスペラントを取り入れた例があります(同じページとエスペラントの歴史参照)。ザメンホフの、諸民族の平等という思想 homaranismo は、意図的に言語から切り離されました(ホマラニスモ参照)。

よくある質問

エスペラント語で「宗教」と「私は信じています」は何と言う?

Religio と Mi kredas です。信じる対象には je(Mi kredas je Dio – 「私は神を信じています」)、「〜ということを信じる」には ke(Mi kredas, ke vi pravas. – 「あなたは正しいと思います」)を足します。

エスペラント語で「私はキリスト教徒/イスラム教徒/ユダヤ教徒/仏教徒/無神論者です」は何と言う?

Mi estas kristano、islamano、judo、budhisto、hinduo、ateisto です。ふつうの名詞なので、冠詞も大文字もいりません。女性は -in- を足して、kristanino、judino とします。

エスペラント語で「神」は Dio と dio のどちら?

唯一の最高の存在は大文字の Dio、神々のひとりは小文字の dio(女神は diino)です。日本語の「神」は1語で両方を表しますが、エスペラントは書き分けます。

islamano と mahometano は、どちらを使う?

Islamano です。ReVo は、mahometano を、中立的な場面では避けるべき形としています。イスラム教徒が不快に思うためです。

preĝejo と kirko は何が違う?

Preĝejo は祈りの場所ならどこでも指しますが、伝統的にはキリスト教の教会です。Kirko はキリスト教の教会だけを指し、とてもまれです。ほかの宗教には moskeo、sinagogo、templo を使います。

エスペラントは宗教? 特定の宗教と結びついている?

いいえ。中立の言語で、運動は1905年からそう述べています。ブラジルの心霊主義者はエスペラントを広めてきましたし、ザメンホフの homaranismo は彼自身の思想で、エスペラントの一部ではありません。

出典

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