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Saluton講座

エスペラント語 第11課|丁寧な頼み方・命令形 -u・仮定形 -us

2つの語尾で、どのカフェでも丁寧に頼めます。そして45語の表で、文法の道具がそろいます。

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一度にひとつずつ。会話は1行ずつ、新しい単語は音声とイラスト付きで、練習問題は1画面に1問。

40語練習 19問約21分

この第11課では、丁寧にものを頼む方法を学びます。語尾 -u は、命令や願望を表します。Venu!「来なさい!」、Ni iru!「行きましょう!」。bonvolu +不定詞は、「どうぞ〜してください」の意味です。語尾 -us は仮定を表します。Mi ŝatus kafon「コーヒーをいただきたいのですが」、Se mi povus, mi restus「できるなら、残るのですが」。最後に、ki-, ti-, i-, ĉi-, neni- で作る45語、相関詞の表の全体を見ます。日本語の「こそあど」と同じ仕組みです。

会話

大会の最後の夜。アナ、トモ、ケイコが、小さなレストランで夕食をとっています。

エスペラント語日本語
Kelnero: Bonan vesperon! Bonvolu sidiĝi. Kion vi deziras?こんばんは!どうぞお座りください。ご注文は何になさいますか?
Ana: Bonvolu doni al ni la menuon.メニューをいただけますか。
Kelnero: Jen ĝi.こちらです。
Tomo: Mi ŝatus la legoman supon, mi petas.野菜スープをいただきたいです。お願いします。
Keiko: Kaj por mi la fiŝon kun rizo.私は、魚料理をごはん添えでお願いします。
Ana: Ĉu vi povus rekomendi ion bongustan?おいしいものを、何かおすすめしていただけますか?
Kelnero: Provu la lokan specialaĵon! Ĝi estas tre bongusta.地元の名物をお試しください!とてもおいしいですよ。
Ana: Bone, mi prenos ĝin. Kaj kafon, mi petas!では、それをいただきます。それと、コーヒーをお願いします!
Tomo: Kompreneble. Ana sen kafo ne estus Ana!もちろん。コーヒーのないアナは、アナじゃありませんからね!
Ana: Ha ha. Morgaŭ ni ĉiuj iros hejmen… Se mi povus, mi restus ĉi tie ankoraŭ unu semajnon.あはは。あした、みんな家に帰るんですね……できるなら、ここにあと1週間いたいです。
Keiko: Ankaŭ mi. Sed ni revidiĝos, ĉu ne?私も。でも、また会えますよね?
Tomo: Certe! Ni faru planon: venontjare ni ĉiuj venu al la sekva kongreso!もちろん!計画を立てましょう。来年は、みんなで次の大会に来ましょう!
Ana: Jes! Kaj ĉiu, kiu ne venos, pagos la vespermanĝon!そうしましょう!来ない人は、夕食代を払うこと!
Keiko: Interkonsentite!決まりですね!
Tomo: Sinjoro, bonvolu alporti la kalkulon… Ne, atendu – unue la deserton!すみません、お会計をお願いします……いえ、待ってください——先にデザートを!

新出単語

エスペラント語日本語備考
bonvolu(ボンヴォール)どうぞ〜してください不定詞を続ける:bonvolu sidiĝi
mi petas(ミ ペータス)お願いします依頼の最後に添える
sidiĝi(スィディージ)座る、腰を下ろすsidi「座っている」
deziri(デズィーリ)望む、願うKion vi deziras?「何になさいますか?」
doni(ドーニ)与える、くれるdoni al ni「私たちにくれる」
rekomendi(レコメーンディ)勧める
provi(プローヴィ)試す
resti(レースティ)とどまる、残る
alporti(アルポールティ)持ってくるal+porti「運ぶ」
atendi(アテーンディ)待つ
revidiĝi(レヴィディージ)再会するĝis revido
kelnero(ケルネーロ)ウェイター
menuo(メヌーオ)メニュー
legomo(レゴーモ)野菜legoma supo「野菜スープ」
fiŝo(フィーショ)魚
specialaĵo(スペツィアラージョ)名物、特別料理
kalkulo(カルクーロ)会計、勘定「計算」の意味もある
deserto(デセールト)デザート
plano(プラーノ)計画
loka(ローカ)地元のloko「場所」から
sekva(セークヴァ)次の
venontjare(ヴェノントヤーレ)来年に
certe(ツェールテ)確かに、もちろん
interkonsentite!(インテルコンセンティーテ)決まりですね!「合意しました」の意味
io(イーオ)何かion bongustan「おいしい何か」
helpi(ヘールピ)手伝う、助けるĈu vi povus helpi min?「手伝っていただけませんか?」

文法

命令・願望の -u

語尾 -u は、命令、依頼、願望を表します。vi を省くと、直接の命令になります。Venu!「来なさい!」、Atendu!「待って!」。ni といっしょなら「〜しましょう」の意味です。Ni iru!「行きましょう!」。li, ŝi, ili といっしょなら、「彼(彼女、彼ら)に〜してほしい」の意味になります。6つの動詞の語尾は、動詞のページにまとめてあります。

エスペラント語日本語
Provu la specialaĵon!名物を試してみてください!
Ni faru planon!計画を立てましょう!
Li venu morgaŭ.彼にはあした来てもらいましょう。
Ne timu!恐れないで!

-u の形は、望む・頼む動詞のあとの ke の節にも使います。Mi volas, ke vi venu は「あなたに来てほしい」の意味です。

丁寧な頼み方

命令形だけでは、ぶっきらぼうに聞こえることがあります。やわらげる簡単な方法が3つあります。

方法例日本語
bonvolu +不定詞Bonvolu sidiĝi.どうぞお座りください。
命令形+mi petasDonu al mi akvon, mi petas.水をください、お願いします。
Ĉu vi povus…?Ĉu vi povus helpi min?手伝っていただけませんか?

Bonvolu は、bonvoli(「親切にも〜する」)の -u 形で、bona「よい」+voli「望む」からできています。Dankon! への返事は、Ne dankinde!「どういたしまして!」です。ほかの日常表現は、基本のフレーズにあります。

丁寧な依頼

単語を正しい順番に並べてください。

  1. どうぞ、私たちにメニューをください。

    単語: doni al donu ni bonvolu la menuon

    答えBonvolu doni al ni la menuon.これも正解: Bonvolu doni la menuon al ni.
  2. おいしいものを、何かおすすめしていただけますか?

    単語: ion bongusta ĉu rekomendi vi bongustan povus

    答えĈu vi povus rekomendi ion bongustan?
  3. 待ってください、お願いします!

    単語: atendi mi atendu petas

    答えAtendu, mi petas!これも正解: Mi petas, atendu!

仮定の -us

語尾 -us は、想像上の、あるいは現実ではないことを表します。英語の would にあたります。望みを丁寧に言う方法でもあります。Mi ŝatus は「〜したいのですが」。「もし〜なら」の文が想像上のことを述べるときは、両方の動詞に -us がつきます。現実にありうることには、ふつうの時制を使います。Se pluvos, mi restos hejme(「雨が降ったら、家にいます」)。

エスペラント語日本語
Mi ŝatus kafon.「コーヒーをいただきたいのですが。」
Ana sen kafo ne estus Ana.「コーヒーのないアナは、アナではないでしょう。」
Se mi povus, mi restus.「できるなら、残るのですが。」
Se mi havus tempon, mi lernus la japanan.「時間があれば、日本語を学ぶのですが。」

命令か仮定か

正しい語尾を選んでください。

  1. 来て!

    Ven!

    Ven- の語尾
    答えVenu!
  2. 行きましょう!

    Ni ir!

    ir- の語尾
    答えNi iru!
  3. コーヒーをいただきたいのですが。

    Mi ŝat kafon.

    ŝat- の語尾
    答えMi ŝatus kafon.
  4. できるなら、私は残るのですが。

    Se mi pov, mi rest.

    pov- の語尾
    rest- の語尾
    答えSe mi povus, mi restus.
  5. どうぞお座りください。

    Bonvol sidiĝi.

    Bonvol- の語尾
    答えBonvolu sidiĝi.

6つの動詞の語尾

これで、エスペラントのすべての動詞の語尾がそろいました。どの語尾も、どの動詞にも、どの人称にも、同じように使えます。

語尾名称estiparoli
-i不定詞esti – 〜であるparoli – 話す
-as現在estas – 〜であるparolas – 話す
-is過去estis – 〜だったparolis – 話した
-os未来estos – 〜だろうparolos – 話すだろう
-us仮定(条件)estus – 〜だろう(仮定)parolus – 話すだろう(仮定)
-u命令・願望estu – 〜であれparolu – 話しなさい

日本語と比べると:丁寧さと「〜のですが」

日本語には、「来て」「来てください」「お越しください」「お越しいただけますか」のように、段階のある敬語があります。エスペラントには敬語の体系がなく、丁寧さは、上の3つの方法で調整します。この課の会話の日本語訳に「お座りください」のような敬語が出てくるのは、日本語として自然に訳したためで、エスペラントの原文は同じ言葉づかいです。

丁寧さ日本語エスペラント語
くだけた水をちょうだい。Donu al mi akvon.
丁寧水をください。Bonvolu doni al mi akvon.
とても丁寧水をいただけますか?Ĉu vi povus doni al mi akvon?

-us は、日本語の「〜のですが」「〜たいのですが」に近い使い方ができます。Mi ŝatus kafon は「コーヒーがほしい」と断定せず、やわらかく頼む言い方です。「もし〜なら」は、日本語の「〜ば」「〜たら」にあたります。Se mi havus tempon, mi lernus… は「時間があれば、学ぶのですが」です。

「〜しましょう」「〜しましょうか」という日本語の勧誘は、ni + -u で言えます。Ni manĝu! は「食べましょう!」、Ĉu ni iru? は「行きましょうか?」です。

相関詞の表

第7課では、ki- で始まる7つの疑問詞を学びました。これらは、45語からなる表の一部です。各語は、語頭(行)と語尾(列)の組み合わせなので、表から、どの語も自分で導けます。1語ずつの説明と例は、相関詞のページにあります。

ki- + -u = kiu

-u 人・個体-o もの-a 種類-es 所有者-e 場所-am 時-al 理由-el 様子-om 量
ki- 疑問kiukiokiakieskiekiamkialkielkiom
ti- 指示tiutiotiatiestietiamtialtieltiom
i- 不定iuioiaiesieiamialieliom
ĉi- 全体ĉiuĉioĉiaĉiesĉieĉiamĉialĉielĉiom
neni- 否定neniunenionenianeniesnenieneniamnenialnenielneniom

-e の列を縦に読んでみましょう。kie「どこ」、tie「そこ」、ie「どこか」、ĉie「どこでも」、nenie「どこにも(…ない)」。-u と -a で終わる語は、形容詞のように -j と -n をとります。ĉiuj(みんな)、kiujn(どれを。目的語)。-o で終わる語は -n だけをとります。ion bongustan(おいしい何か)。

ti- で始まる語の前か後ろに ĉi をつけると、近くのものを指します。tiu(「その、あの」)、ĉi tiu(「この」)。tie(「そこ」)、ĉi tie(「ここ」)。この ĉi を、ĉi- の行(「全部」)と混同しないでください。ĉiu は「どの〜も、みんな」の意味です。

相関詞

エスペラントの単語とその意味を組み合わせてください。

    • ĉiam
      答えいつも
    • neniam
      答え決して(…ない)
    • ie
      答えどこか
    • nenio
      答え何も(…ない)
    • ĉiu
      答えみんな、それぞれ
    • tie
      答えそこ

    意味: どこか · そこ · 何も(…ない) · 決して(…ない) · みんな、それぞれ · いつも

日本語の「こそあど」と比べると

この表の仕組みは、日本語の「こそあど言葉」とそっくりです。ki- が「ど」(疑問)にあたり、ti- が「こ・そ・あ」(指示)にあたります。

種類こそあどエスペラント語(指示/疑問)
もの(-o)これそれあれどれ、なにtio / kio
人・個体(-u)このそのあのどの、だれtiu / kiu
場所(-e)ここそこあそこどこtie / kie
種類(-a)こんなそんなあんなどんなtia / kia
様子(-el)こうそうああどうtiel / kiel

違いは2つあります。ti- は、近い・遠いを区別しません。近いことをはっきり言いたいときだけ、ĉi を足します(ĉi tie =ここ)。そして i- は日本語の「〜か」(何か、どこか)、ĉi- は「全部」(何でも、いつも)、neni- は「〜も…ない」(何も、どこにも)にあたります。ただし、neni- の語は、それだけで否定の意味をもつので、ne は不要です。Neniu venis で「だれも来なかった」です。詳しくは、相関詞のページにあります。

練習問題

第11課の練習問題

  1. 命令を表す語尾はどれですか?

    答え-u
  2. bonvolu を使って、「どうぞお座りください。」をエスペラント語にしてください。

    答えBonvolu sidiĝi
  3. Mi ŝatus kafon の意味はどれですか?

    答え「コーヒーをいただきたいのですが。」
  4. resti を入れてください:Se mi havus tempon, mi ___ ĉi tie.

    答えrestus
  5. 「行きましょう!」をエスペラント語にしてください。

    答えNi iru
  6. 「だれも(…ない)」を意味する語はどれですか?

    答えneniu
  7. 「いつも」を意味する語はどれですか?

    答えĉiam
  8. 「手伝っていただけませんか?」をエスペラント語にしてください。

    答えĈu vi povus helpi min / Ĉu vi povus min helpi / Ĉu vi povus helpi al mi
  9. 「どこか」を意味する語はどれですか?

    答えie
  10. 「待って!」をエスペラント語にしてください。

    答えAtendu

文化コラム

エスペラントの催しには、暗黙のマナーがひとつあります。krokodili(「ワニする」)をしないことです。ほかの人がエスペラントで会話に加われるのに、母語に切り替えてしまうことを指します。この語の由来は、誰にもはっきりわかりません。Vikipedio は複数の説を挙げており、アンドレオ・チェー(Andreo Cseh)の語学講座で使われた木製のワニの説もあります。正しい用法についての質問には、エスペラント・アカデミーが相談窓口 Lingva Konsultejo を運営しています。詳しくはエスペラントの団体をご覧ください。

よくある質問

bonvolu と mi petas の違いは何ですか?

どちらも「お願いします」の意味です。Bonvolu は前に置き、不定詞を続けます。Bonvolu atendi(どうぞお待ちください)。Mi petas は、依頼や命令形に添えます。Atendu, mi petas(待ってください、お願いします)。

「〜しましょう」は、エスペラントでどう言いますか?

ni と -u の語尾を使います。Ni iru! は「行きましょう!」、Ni manĝu! は「食べましょう!」です。同じ形で、提案を求めることもできます。Kion ni faru?「何をしましょうか?」

45の相関詞を、今すぐ全部覚える必要がありますか?

いいえ。まず ki- の行と、よく使う語から始めましょう。tio, ĉio, nenio, ĉiu, neniu, tie, ĉiam, neniam, iom。仕組みがわかれば、出会ったときに、ほかの語も導けます。日本語話者は「こそあど」の仕組みをすでに知っているので、表の考え方はつかみやすいはずです。

出典

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