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エスペラント語 第10課|語形成・接辞 mal- -ej- -ist- の使い方

語根と少数の接辞を覚えるだけで、語彙が何倍にも増えます。

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一度にひとつずつ。会話は1行ずつ、新しい単語は音声とイラスト付きで、練習問題は1画面に1問。

46語練習 21問約22分

この第10課では、エスペラントの語彙を一気に増やすコツ、つまり部品から単語を作る方法を学びます。語根に接頭辞や接尾辞、語尾を組み合わせると、辞書を引かなくても意味がわかる新しい単語ができます。lern·ej·o(「学ぶ+場所+名詞」)は「学校」です。最も便利な8つの接辞 mal-, -ej-, -ist-, -in-, -et-, -eg-, -ul-, -an- を学び、ひとつの語根が語の家族に育つ様子を見ます。「学+校=学校」のように漢字を組み合わせる日本語の単語づくりと、よく似た考え方です。

会話

大会には、ゲームの夜があります。第1課のオンライングループを運営していたジュマが、言葉遊びの司会をします。

エスペラント語日本語
Juma: Bonvenon al la vortludo! La reguloj estas simplaj: mi diras vorton, kaj vi faras novajn vortojn.言葉遊びへようこそ!ルールは簡単です。私が単語を言うので、みなさんは新しい単語を作ってください。
Juma: La unua vorto: granda. Kio estas la malo?最初の単語は granda(大きい)。その反対は何でしょう?
Ana: Malgranda!malgranda!
Juma: Ĝuste! Kaj tre, tre granda?正解!では、とてもとても大きいは?
Tomo: Grandega! Kiel la kongresejo!grandega!この会場みたいに!
Juma: Bonege. Nun: lerni. Kiel ni nomas la lokon, kie oni lernas?すばらしい。次は lerni(学ぶ)。人が学ぶ場所を、何と呼びますか?
Keiko: Lernejo!lernejo!
Juma: Kaj la personon, kiu instruas tie?では、そこで教える人は?
Ana: Instruisto – aŭ instruistino, se ŝi estas virino.instruisto。女性なら instruistino です。
Juma: Perfekte! Kaj ni ĉiuj ĉi tie, ĉe la kongreso?完璧!では、この大会に来ている私たちみんなは?
Tomo: Ni estas kongresanoj!僕たちは kongresanoj です!
Juma: Jes! Lasta vorto: domo. Kaj malgranda domo?そのとおり!最後の単語は domo(家)。小さな家は?
Keiko: Dometo!dometo!
Juma: Kaj persono, kiu estas juna?では、若い人は?
Ana: Junulo! Kiel ni!junulo!私たちみたいに!
Juma: Ha ha! Gratulon – vi ĉiuj gajnis!あはは!おめでとう——みなさん勝ちましたよ!

kie と kiu は、文の2つの部分をつなぐこともあります。la lokon, kie oni lernas(「人が学ぶ場所」)、la personon, kiu instruas(「教える人」)。

新出単語

エスペラント語日本語備考
vortludo(ヴォルトルード)言葉遊びvorto「単語」+ludo「遊び」
regulo(レグーロ)規則、ルール
simpla(スィーンプラ)簡単な
diri(ディーリ)言う
malo(マーロ)反対mal- を単語として使った形
loko(ローコ)場所
oni(オーニ)人は、一般にkie oni lernas「人が学ぶところ」
instrui(インストルーイ)教えるlerni「学ぶ」
persono(ペルソーノ)人
virino(ヴィリーノ)女性viro「男性」
domo(ドーモ)家
juna(ユーナ)若いmaljuna「年をとった(人について)」
lasta(ラースタ)最後の
gajni(ガーイニ)勝つ、得る
gratulon!(グラトゥーロン)おめでとう!
se(セ)もし
lernejo(レルネーヨ)学校lern-+-ej-
instruisto(インストルイースト)教師instru-+-ist-
kongresano(コングレサーノ)大会参加者kongres-+-an-
dometo(ドメート)小さな家、小屋dom-+-et-
grandega(グランデーガ)巨大なgrand-+-eg-
junulo(ユヌーロ)若者jun-+-ul-
malsanulejo(マルサヌレーヨ)病院mal-+san-+-ul-+-ej-

文法

語形成のしくみ

エスペラントの単語は、語根、必要に応じて接辞、そして語尾でできています。語尾が品詞を示し(-o は名詞、-a は形容詞、-e は副詞、-i は動詞)、接辞が意味を加えます。『エスペラントの基礎』の第11条は、新しい語は既存の部品を組み合わせて作ると定めています。詳しくは語形成のページを参照してください。

lern語根学ぶ
ej接尾辞場所
o語尾名詞

lernejo学校

kongres語根大会
an接尾辞一員・住民
o語尾名詞

kongresano大会参加者

mal接頭辞反対
san語根健康な
ul接尾辞人
ej接尾辞場所
o語尾名詞

malsanulejo病院

最初の8つの接辞

公式の接頭辞は10個、接尾辞は31個あります。ここで学ぶ8つで、日常語のかなりの部分をカバーできます。全一覧は、接頭辞と接尾辞のページにあります。

接辞意味例
mal-反対granda → malgranda「小さい」;fermi「閉める」→ malfermi「開ける」
-ej-〜のための場所lerni → lernejo「学校」;kafo → kafejo「カフェ」
-ist-職業、専門家instrui → instruisto「教師」;programo → programisto「プログラマー」
-in-女性amiko → amikino「女性の友達」;instruisto → instruistino「女性の教師」
-et-小さい、弱いdomo → dometo「小さな家」;ridi「笑う」→ rideti「微笑む」
-eg-大きい、強いgranda → grandega「巨大な」;pluvo「雨」→ pluvego「どしゃ降り」
-ul-その性質をもつ人juna → junulo「若者」;riĉa「裕福な」→ riĉulo「お金持ち」
-an-一員、住民kongreso → kongresano「参加者」;urbo → urbano「都市の住民」

接辞の意味は?

エスペラントの単語とその意味を組み合わせてください。

    • mal-
      答え反対
    • -ej-
      答え〜のための場所
    • -ist-
      答え職業、専門家
    • -et-
      答え小さい、弱い
    • -eg-
      答え大きい、強い
    • -ul-
      答えその性質をもつ人

    意味: 反対 · その性質をもつ人 · 小さい、弱い · 〜のための場所 · 大きい、強い · 職業、専門家

日本語と比べると:漢字の組み合わせに似ている

日本語の単語は、漢字の組み合わせでできています。「学」+「校」で学校、「教」+「師」で教師。部品の意味から、全体の意味が推測できます。エスペラントの接辞も同じ働きをします。次の表は、おおよその対応です。

接辞日本語で近い働きをする漢字
mal-「反」「逆」「不」(やや近い)
-ej-「〜所」「〜場」「〜院」
-ist-「〜師」「〜家」「〜士」
-in-「女〜」「〜女」
-et-「小〜」「子〜」
-eg-「大〜」「巨〜」「超〜」
-ul-「〜者」「〜人」
-an-「〜員」「〜民」

違いは、エスペラントの接辞が、どの語根にも規則的にそのままつけられることです。また、日本語は「大きい/小さい」「長い/短い」などの反対語を別々の単語として覚えますが、エスペラントでは mal- ひとつで済みます。

語尾を替えると、品詞が変わる

同じ語根が、語尾を替えるだけで、名詞、動詞、形容詞、副詞になります。

語尾語意味
-o(名詞)kanto歌
-i(動詞)kanti歌う
-a(形容詞)kanta歌の、歌う
-e(副詞)kante歌って、歌いながら
kanto名詞

日本語は、「勉強」と「勉強する」のように、「する」をつけて名詞を動詞にします。エスペラントでは、studo(勉強)と studi(勉強する)のように、語尾を替えるだけです。

ひとつの語根、4つの語尾

正しい語尾を選んでください。

  1. 歌

    kant

    kant- の語尾
    答えkanto
  2. アナは歌うのが好きです。

    Ana ŝatas kant.

    kant- の語尾
    答えAna ŝatas kanti.
  3. その仕事は面白いです。

    La labor estas interes.

    labor- の語尾
    interes- の語尾
    答えLa laboro estas interesa.
  4. トモは上手に料理をします。

    Tomo kuiras bon.

    bon- の語尾
    答えTomo kuiras bone.
  5. 健康な男の子

    san knab

    san- の語尾
    knab- の語尾
    答えsana knabo

ひとつの語根から、語の家族へ

語根 san-(健康な)を覚えると、その仲間の単語がすべてわかります。エスペラント辞書では、各項目の部品と語の家族を見られます。

語意味
sana健康な
sano健康
malsana病気の
malsano病気
malsanulo患者、病人
malsanulejo病院
saniĝi健康になる、回復する

saniĝi の接尾辞 -iĝ- は「〜になる」の意味です。renkontiĝi、nomiĝi、komenciĝi、turniĝi で、すでに出会っています。

接辞は単独でも使える

接辞はそれ自体が語根でもあるので、語尾をつけると単独の語になります。malo「反対」、ejo「場所」、eta「小さな」、ega「巨大な」、ino「女性」。副詞 ege「非常に」は特によく使われます。ege bona は「とてもよい」です。

1語を組み立てましょう

答えを入力してください。ĉ、ĝ、ŝ、ŭ の代わりに cx、gx、sx、ux と入力できます。

  1. 食事をする場所(manĝi + -ej-)

    答えmanĝejo
  2. 小さな机(tablo)

    答えtableto
  3. 料理人、つまり料理を職業にしている人(kuiri)

    答えkuiristo
  4. とても強い風、暴風(vento)

    答えventego
  5. 家族の一員(familio)

    答えfamiliano

練習問題

第10課の練習問題

  1. malbela の意味はどれですか?

    答え醜い
  2. 「場所」を表す接尾辞はどれですか?

    答え-ej-
  3. 「女性の教師」を、1語でエスペラント語にしてください。

    答えinstruistino
  4. dometo とは何ですか?

    答え小さな家
  5. mal·san·ul·ej·o の意味はどれですか?

    答え病院
  6. 「巨大な、とても大きい」を、1語でエスペラント語にしてください。

    答えgrandega
  7. 「大会の参加者」を意味する語はどれですか?

    答えkongresano
  8. 「若者」を、1語でエスペラント語にしてください。

    答えjunulo
  9. nova の反対の語は何ですか?

    答えmalnova
  10. 職業を表す語はどれですか?

    答えinstruisto

文化コラム

エスペラントには、1887年から書かれ、翻訳されてきた独自の文学があります。カルマン・カロチャイ(Kálmán Kalocsay)、ユリオ・バギ(Julio Baghy)、スコットランドの詩人ウィリアム・オールド(William Auld)といった作家が、オリジナルの詩や小説を書きました。オールドは『指輪物語』をエスペラントに訳しています(1995〜97年)。エスペラントの本をすべて数えた人はいません。ある概観は、2000年ごろまでに約1万点と推定しています。詳しくはエスペラント文学をご覧ください。

日本ゆかりの書き手もいます。詩人の宮沢賢治(1896〜1933年)は、1926年からエスペラントを学び、自作の詩のエスペラント訳などを書きました。公表されたのは1953年です。ロシアの盲目の作家ワシリー・エロシェンコ(1890〜1952年)は、エスペラントと日本語で作品を書きました。

よくある質問

エスペラントの接辞は、全部でいくつありますか?

公式の接頭辞が10個、接尾辞が31個で、これに分詞を作る6個の接尾辞があります。一度に全部覚える必要はありません。この課の8つで、日常会話の大部分をカバーできます。

自分で単語を作ってもいいですか?

限度はありますが、できます。組み合わせの意味がはっきりしていて、一般的な語がまだなければ、相手に通じます。よく知られた語がすでにある場合は、それを使いましょう。malsanulejo(「病院」)は誰にでも通じます(hospitalo という語も見かけます)。

malbona は、本当に「悪い」の普通の語ですか?

はい。malbona(悪い)は標準の語で、malgranda(小さい)も同じです。学習者は、はじめ mal- の語を不思議に感じることがありますが、すべての話者が使っています。

出典

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